SSブログ

修理屋さん [家のこと]

001.jpg


我が家は築100年を超える
いわゆる古民家。
壁は砂壁でありまして
いたるところに隙間もあり
また床の水平などもかなり危うい部分も多々です(笑)
引越してからというもの
床を張り替えたり、水道管の水漏れを修理したり、
キッチンの排水ホースを交換したり、
屋根に上り瓦を交換したり、
壁に漆喰をぬったり
大量の畳や襖をゴミに出したり
古い机を再利用するためにペンキを塗ったりと
素人仕事とはいえ
大工さんや、塗装工、鳶や左官屋、産廃業者
一通りの現場仕事をやることになりました。
一番驚いたのは
床を自らの足で踏み抜いたことでありまして
人生初のこの体験は非常にインパクトがあり
奇声を上げてしまいました(笑)
床が抜けるなどということは
ギャグの世界だけのことであり、
現実の世界にはないものと思っていた僕を
一瞬で打ちのめしてくれた
貴重な体験でした(笑)
引っ越してきた当初は
時間もあったせいか、
かなり本格的な工事もできたのですが
今のように本業として農業を始めてしまうと
中々家のことまで手が回らなくなってきまして
抜けた床はとりあえずコンパネを敷いて応急処置のままで過ごしています。(笑)
柱などの骨組み、そして母屋の屋根瓦はしっかりしているので
日々の修理は素人仕事でも充分事足りることが多く
その面では色々と学べることも多々ありまして
楽しみながら家の補修をしています。

東京の友人、知人には
何千万もする立派なマンションを購入したものの
家に帰る間もなく
出張や残業で子供に会うことすら
ままならない
そんな状況の人もいます。
僕もいつの日にか
高い吹き抜けがある、アメリカンテイストな
ピカピカの家に住んでみたい
そんな夢などもありますが
僕にとって家とは
その取得、維持に必要以上に時間とコストをかける存在ではなく
様々な夢やこだわりを持ちつつも
雨露をしのげるならそれでとりあえずはOKな
そんな両極端な面もあるので
現代日本の驚異的な家の値段の高さには少々辟易する思いです。
多少不便でも
自分の手で修理しながら住む事ができる喜び。
そう、楽しいのですよ修理屋さん。


先日、我が家の師匠でありますS家のおばさまに
所要がありまして我が家の母屋二階に上がって頂きました。
二階には随分と久しぶりに上がられたようで
懐かしそうに二階を見渡し
押入れがある3畳ほどの部屋を指差して
「ここで、小さい頃皆で遊んだのよ~」
と仰いました。
恩年82歳のおばさまが何気なく仰ったのその言葉は
この家の持つ歴史を感じさせ
同時に
日本建築の素晴らしさを実感させてくれました。
どうせ建てるならこんな風に100年の時を越えて
人が暮らせるような
そんな家がいいですなぁ~
これからも
様々な修理、修繕が必要になるかとは思いますが
それもた
よきかな~よきかな~





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。