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いいこ、いいこ [畑]



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朝、畑まで歩いてレモンを摘みに。

この時期のレモンはまだ青く、
一般に”レモン”という言葉から連想する香りとは、
また一味違う、深みのある豊かな香りがして、
この香りが本当にたまらなく素敵なのです。

思わず、何度も、何度も深呼吸。

黄色い完熟のレモンもかわいいけれど、
緑のレモンも、なんてかわいいんだろう。


長女を助産院で出産した時、
お産があまりに楽しく、あまりに素晴らしく、
私、どうして助産師にならなかったんだろう!!!と後悔しました。
次女の出産後、一度、夫に
「助産師になる!」宣言をしたこともありました。
でも、小さな子供を抱えての助産師への道は険しく、
家族と過ごす時間は捨てきれず・・・


気付けば瀬戸内の離島で農家になっていました(笑)

でも、私達が、レモンやみかんを作っているのではなく、
母なるは、レモンの樹、そしてみかんの樹です。
私達はただ、母体となる樹の健康や、かわいいこどもたちの成長のため、
お手伝いをしているだけ。

そう思ったら、なんだ、柑橘農家って助産師みたいだな~と、
一人でちょっと笑ってしまいました。

遠くには、瀬戸内の海が見えます。
穏やかな、朝です。

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摘み終えたレモンは、家に持ち帰り、ひとつひとつ、磨きます。
(時間のゆるす限りで!)

レモン自身の持っている天然ワックスによる保護作用を、
ちょっとだけ引き出してあげます。
そうすると、表皮のオイルが全体に馴染んで、
ピカピカ光って、香りがふわっと広がって、
ますます、いとおしくなってきます。

元気に大きくなったね~。
君はちょっと傷があるけれど、喜んでもらえるといいね~。

ここから遠く旅立っていくレモンたちとの
別れの儀式のような時間です。

今朝は2才の長男もやってきて、
かわいい手に軍手をはめて、
「いいこ、いいこ」と一緒に磨いてくれました。

みなさまに、美味しく食べてもらえますように。



マキタ電動工具シリーズ レシプロソー [買い物]

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我が家の自家用車はトヨタのハイブリッド車、「アクア」。
ご存知の通り、エンジンとモーターの両方を車両に搭載し
従来のエンジンのみのガソリン車とは次元の違う燃費の良さを
実現しています。
松山~東京 およそ800キロ。
燃料切れになることを恐れ試しはしませんでしたが、
満タンにしておそらくは給油なしに走破できる感触を得ました。
それも燃費効率などに気を使わずに
普段どおりの運転をしての感想です。
ちなみにアクアのガソリンタンクの容量は36リットル。
60リットルくらいが普通車の平均と思いますので、
この数字がいかに驚異的なのかお分かりになると思います。
アクアの前の自家用車はスバル、レガシー。
フルタイム4WD、素晴らしい走りでドライブも楽しかったのですが
なにせ燃費が悪い!
ハイオク指定にプラスしてリッター悪い時は6キロほど(笑)
通勤に使用していた時などの燃料費は私用も含めてですが
月平均4万以上でした。(笑)
比較してはいけない車種だとは思いますが
こと燃費のことに関しては同じ乗用車とは思えません・・・。
そして、今やハイブリッドどころではなく、
完全に電気で動く自動車まで出現。
車=エンジンという常識が覆されつつあります。

農業に使用する機械。
草刈機を始めとしてチェーンソー、耕運機など様々な機械があります。
農業の世界でも全ての機械はエンジン仕様が常識です。
電気、とでも言おうものなら、
「力がない」
「使えない」
「長い時間を使えない」
などネガティブな意見ばかり。
アクアでの経験が無ければ
僕もあまり深く考えずにエンジンのものを買っていたかも知れません。
多少大げさな話になりますが
ガソリンエンジンの時代は終わりつつあるのではないでしょうか。
地球上で最も力を持っている国、アメリカの石油メジャーが
強大な資本力を元にそれを阻止しているのではないでしょうか。
技術的に言えば今やモーターはあらゆる角度から見て
エンジンよりも優れている駆動機械に思えます。
太陽光の電気変換技術がもっと、もっと普及、進歩したなら
そのエネルギー源の問題すら完全にクリアできる可能性も秘めています。
ただ、それはガソリンの存在がその力の根底にある企業にとっては
死活問題でもあり、そう簡単には入れ替えはできないとも思えます。
ハイブリッド車の存在などその妥協案とでも言いますか
実はすでに日本の自動車産業は技術的にガソリンに頼らない車を
十二分に生産可能なのではないでしょうか。
20世紀はエンジンの時代だったと思います。
ですが時代は旋回しているのではないでしょうか。

っと大げさな前フリの後にですが
買ってみましたマキタの18Vシリーズ。

チェーンソー、レシプロソー そして草刈機。
まずはこのレシプロソーですが、
ちょっと面白い電動機械です。
使用バッテリーはマキタ18V BL1840 4・0アンペア↓ 
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購入目的は「剪定ばさみでは太く、チェーンソーには細い枝を切るため」にです。
このレシプロソーちょっと慣れが必要な道具でして
僕もまだ上手く使いこなしていないような気がします。
丁度ノコギリをひくような動きで手を動かして機械と連動すると
切断能力が上がるようで、試みたのですが上手くいきませんでした。
よく説明書を読み返すとそれ専用の刃に交換しなければダメで
最初から付いている刃は押し付けて切るタイプのようです。
結構振動などもあるのですがチェーンソーと比べて
安全性が格段に高いのでもう少し上手く使えるようになろうと思います。

次回はチェーンソーのレポートをしようと思います。







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ゴロゴロ~ [島暮らし]

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一昔前の公園のベンチは
大人一人が横になれるくらい、
丁度180cmくらいの幅があって
雑誌を顔に日よけ代わりに置いて
ゴロゴロと転寝をすることができました。
最近のベンチは
快適に横になることを阻止するべく
幅を狭くして且つ、肘置きを両端に据えて
大人が寝転ぶことは不可能!
せこいなぁ・・・・・。
休ませてよ、少し。
そして日本国内にありがちなのが
「芝生内に立ち入らないでください」の看板。
都市部で働く人たちが外で気持ちよく休憩出来る場所は
どんどん減っていっていると感じます。
都市部では休憩できる場所は
「買わなければ」いけません。
ふぅ~。

いいッす。
島暮らし。
ゴロゴロできるとこいっぱい。
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波音のBGM付きの休憩場所。

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砂浜は広大な砂場。
お城もつくれます。
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空には飛行機雲がぐんぐんと伸びていき
その機体が
遥か異国の地へと飛んでいくことなどを想像し
ストレスからの完全な離脱。

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空と海と砂と。
ここにあるものの全て。
完璧!
シンプル イズ ベスト 。



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悪い虫 [ひとり言]


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お風呂場に蜘蛛。

水をかけようとしていた長男に、

「蜘蛛は悪い虫を食べてくれるんだよ」と言ったら、

「悪い虫ってなに?」と聞かれて、ふと考える。

悪い虫。いい虫。

悪い草。いい草。

悪い人。いい人。

ただ、みんな必死に生きているだけなのに。

悪いってなんだろう。

私は、悪い人だろうか。いい人だろうか。

どっちでもいいや!

ただ、必死に生きるだけなのです。


絶景UNO! [島暮らし]

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今、”ゆうきの里”では移住先輩ファミリーのママ、
Aさん&Aちゃんがなにやら企んでいるみたいです。
2人とも、いつも色々楽しいことを企画して、
自分たちらしい島暮らしを素敵に送っているので、私も色々刺激をもらっています♪

最近では、春に移住視察に来ていたSファミリーが、
はるばるイギリスから中島に移住してきました!
一緒に楽しいことも色々やりたいな~♪

昨日の日曜日も、ゆうきの里でなにやら楽しそうなことをやっているというので、
こどもたちと遊びに行く予定だったのですが、

次女はコンコン咳。長男はずるずる鼻水。。。
しかもそれが元気に飛び回っているというかなり危険な状態で、
あまり風邪の症状が分かりやすく現れない長女も、
ちょっと疲れているようだったので、のんびり過ごすことにしました。

でも、ずっと家にいるのも、もったいな~と思っていたら、

「テーブル持って、外で人生ゲームをやろう!」とパパ。

お外で人生ゲームはちょっと大変なことになりかねないので、
最近買った、”UNO”を持っていくことにしました。

ブログをさくっと更新中の私の傍で、
そそくさとお茶セットの準備をするパパ。なかなかやりますな(笑)

そして、おやつを持って、いざあの場所へ!

我が家のレモンの畑から、さらに山を登っていったところに、
瀬戸内の海を見下ろす絶景のポイント。
あまりに綺麗なので、たまに家族でのんびり景色を眺めに行ったりします。

以前夫が書いた日記をたまたま目にして下さっていた、この場所の
すぐ傍の畑の方から、
島に人が来ると、夕日を見に連れて行くのだと教えて頂いて
何度か夕日を見に登ったことがあるのですが、
何故かタイミング悪く、曇っていたり、日が沈んだ後だったり。。。
昨日も、曇っていて夕日を見ることは出来なかったがちょっと残念。
でも、気持ちいい~。

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畑のみかんも色づいて、なんとも瀬戸内らしい風景が広がります。
ああ、みかん、美味しそう・・・・。
冬の間、毎日毎日、手が黄色くなるまで食べているみかん。
シーズンの終わりごろには、もう、いいかな・・・。
と、さすがにちょっとお腹いっぱいになりますが、

春になってミカンがなくなると、恋しいこと、恋しいこと。

夏に飲むみかんジュース!みかんのシロップ漬けの美味しいこと、美味しいこと!!

そして、秋になり、また島にみかんのシーズンがやってくるわけです。
どこを歩いていても、美味しそうなみかん。みかん。
手当たり次第に食べたーーーーい!!!!今日この頃です(笑)

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テーブルを出して、おやつを食べていたら、
畑の方がバイクでやってきて、大変驚かれていました(汗)す、すみません!!
確かに、うちの畑で見知らぬ家族が突然テーブル広げてピクニックしてたら
驚くにちがいない(笑)失礼しました。

実は、ここでキャンプもやりたいねー!なんて話してたこともあるのですが、
ごめんなさい。やっぱりキャンプはやめておきます(笑)

パパが持ってきたコンロでお茶を淹れて、おやつを食べながら、
みんなでUNO大会~♪

まだちょっと難しいかな、と思っていた5歳の次女が、何故か強い!
人生ゲームでもいつも大金持な次女です。そういう星のもとか!
そして、今回、一番弱かったパパでした(笑)

あー、面白かった。
何をしたでもないけれど、こどもたちも楽しそうで、よかった。
こういう、ささやかながらも幸せな時間を、大切にしよう。

さてさて、今週も、がんばるぞ!!!





時には裸足で [島暮らし]


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野菜の畑で、ふと、靴を脱いで裸足になってみる。

ひんやりとした土。
足の裏から大地のエネルギーが伝わってくるみたいで、
身体中がくすぐったくなる。

抜いても抜いても土の中から湧き上がるみたいに生えてくる草の芽たち。
土の中には、たくさんの命が、芽吹くときを待っている。

きっと私たちの中にも、沢山の種子が、待っている。
芽吹くときを、待っている。

いつか芽吹くときが来たのなら、
大切に、大切に、育てよう。

きっと、見たこともない、素敵な花が咲くだろう。

若い頃、森の朝を、裸足で踊るのが好きだった。
母になって、森は子育ての場所になり。
今、森に生きている。

時には裸足で。




四国カルストキャンプ!その3 [島暮らし]

そして松山観光港へ出航の30分前くらいに到着。
もうすでに大体の人たちは乗船した後だったらしく
僕らのほかに車も見当たりませんでした。
ちなみに僕らも最初は戸惑った車でのフェリー乗船の流れですが、

①フェリーは先着順です。あまりギリギリに港に着くと忙しいので
余裕を持って乗り場へ向かいます。

②フェリー乗り場へ近づいたら案内表示に従って、列に並びます。
この時、係員がいたら行き先を伝えます。(行き先によって並ぶレーンが違ったりします)

③車検証を持って、切符売り場へ向かいます。車の大きさや重さによって
料金区分があるので、車検証が必要なのです。
料金を払った後は車へ戻り、待機。

④係員の指示通り、前の車に続いて、順番にフェリーへ乗り込みます。
夜間乗船の時はヘッドライトを消して乗船します。(係りの人が眩しいらしいです)

だいたいどこのフェリー会社もこんな流れでの乗船だと思います。

切符売り場でチケットを買う時に 
たまには贅沢とばかりに
普段なら決して買わないであろう特等室のチケットを
買おうとしたのですが、もうすでに売り切れ・・・・・。
せっかくのお泊りフェリーだったので
なんとか個室をと思ったのですが全て売り切れ。
残っていたのは二等のチケットのみ。
仕方なく、二等のチケットを買い、船内へ。
船はやはり大きく、普段乗っている中島汽船のものと比べると
かなり大きい船体でした。
車両収納スペースも地下駐車場のようでした↓
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船内もやはり広く、
売店や
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ゲームコーナーまであり、
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おそらくは今まで乗った船の中で一番大きな船だったので
まずその大きさに驚き、
車を降りてから部屋へ行くまではまるで
ビルの中を歩いているようで非常にインパクトがありました。
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しかし、
しかし、
部屋に着いてみると
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写真ではイマイチ伝わらない狭さなのですが
一人に割り当てられたスペースは幅70センチほどだったでしょうか。
あまりの狭さに思わずため息&テンションダウン(笑)
びっくりしました。
僕のとなりのスペースなど靴を脱ぐ土間の部分までわずか10cmほど。
それぞれのスペースには番号が割り当てられていて
その番号を見て自分の場所を確認するわけです。
映画「それでも僕はやってない」の中で
無実の主人公が冤罪で逮捕され、留置場に拘留されるシーンがあります。
本当にあのシーンのような(笑)
罪人のような扱いを受けたように感じました。(笑)
サウナの仮眠スペースでさえ、もう少し余裕があると思います・・・・・・・・・・・。
幸いにも今回は僕ら家族だけでの利用となり
結果的には個室での利用となりましたが
あの狭い空間に定員の11名詰め込まれることを想像すると
今でもゾッとします。
このあたりはチケットを買う時には分からないので注意が必要だと思いました。
ただ子供たちには新鮮だったらしく
デッキへ出て大はしゃぎ!

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子供たちが寝静まった後、
妻と2人でデッキへ出てしばし夜の海を眺めながら談笑。
かくして、無事僕らは安眠の場所を得て
当初の予定だった四国カルストとは丸っきり逆方向の小倉へと向かうのでした。

続く~



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穏やか、且つ優雅に~ [島暮らし]

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本日、畑仕事は午前中で終了。
汗を拭きながらまるでプールのような
海へと続く階段を見下ろしながら一服。

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そして畑からの帰り道、洋上には豪華な客船がすぐ傍を通ります。
思わず、車で追っかけます。

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午後からの予定を「遊ぶ予定を立てるがごとく」妻と2人で段取りを決めて
次女と長男を連れて出発!
荷物の発送や各種振込みを済ませ購入予定の軽トラックの話をしに車屋さんへ。
業務に付随する用事を全て済ませた後は
長女を迎えに小学校へ。
今日は金曜日。
家族5人揃った後は神浦にあるいつものお店におやつを買いに。
車から降りると、空には松山空港方面に向かう飛行機が

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皆でアイスを食べながら海が見える滑り台がある公園で遊びます。
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白い香りの島へ が聞こえ、振り向くとそこにはいつものフェリーが出向!

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家に帰った後は皆でイカ釣りへ。
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こんな夕暮れの中、エギを操ります。

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しかしイカさん今日は釣れず、ボウズで終わるも、
なんつーか、心身共に 穏やか、且つ優雅な一日で
言う事なしっ!
でございました。
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四国カルストキャンプ その(2) [島暮らし]

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この流れの中、僕が気をつけていたこと、
それは、「イライラしない」ということ(笑)
僕は短気で損気。
生まれもっての気の短さや思い込みで
損をすること数知れず(笑)
反省の意味も込めて、最近は少しづつその性格を
自分で見張っています。
まずは状況を分析。
時間に追われているわけでなく
遊ぶ資金が無いわけでなく
泊まるところが決定していないだけで
たいして悪い状況でないことを確認。
その後
「何をしたら楽しいのか?」と考えることに
意識を集中。
国道437号線を三津方面へ向けて走行しながら
自らの感情をコントロールできていることに
軽い快感を感じている僕の脳が(笑)
突如として
夜出て翌朝着くフェリー 小倉~松山間を運航している
その名も「松山、小倉フェリー」の存在を思い出し、
松山観光港からフェリーに乗って小倉へ向うアイディアが閃光のように閃きました。
「松山観光港から小倉行きのフェリー出てたよね?」
妻は僕のこの即興性を楽しんでくれる鷹揚な性格の持ち主なので
早速スマホでフェリーの時間を検索開始!
そして
「ある、ある!丁度1時間後くらいに出航!」
と妻からの返答。
車を走らせている場所から松山観光港までは
20分くらいで到着できます。
「よ~し!九州行こう!」
すみません、ここで白状してしまいます。
四国カルストキャンプ と銘打ったこのシリーズですが
四国カルストへも行っていませんし、キャンプもしていません(笑)
そのつもりで何の計画性も無く三連休の初日に出かけたものの
なぜか行き先は九州、博多へ。(笑)
実に我が家らしい行き当たりばったりのやり方に
胸をわくわくさせながら
僕達5人は松山観光港へと向ったのでございます。

続く


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見回り [島暮らし]

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昨日はイノシシ当番

師匠と朝6:30分に待ち合わせ
無線機片手に島を一周。
島中に50~60箇所ほど仕掛けている罠に
イノシシが掛かっていないかを調べるために
罠一つ一つに割り振られた周波数にダイヤルを合わせながら
ポイントを回ります。
小一時間ほどで島を一周。
異常なしの報告したあとすぐに師匠の携帯が鳴ります。
イヤな予感。
そしてその内容は
予感どおり檻罠にイノシシがかかったとのこと。
師匠と二人、急遽小浜へ向います。
到着するとそこには推定70キロ弱くらいのメスのイノシシが
檻の中で暴れていました。
先日の当番の時はすでに猟銃で撃ち殺された後の
状態での運搬だったのですが、
今回はまだ生きている状態からの作業。
同じ集落の猟銃担当のUさんも銃を持って現場へ到着。
ここまで大型の哺乳類の死の瞬間に立ち会うのは
生まれて初めてのこと。
しかし、前回通り 心中全くと言って良いほど
なんの変化もなく至って冷静でありました。
やはりこういった作業は倫理や道徳などといった
人間的な感受性のスイッチを一旦完全にOFFにし
自分の中の「動物」の部分のみで
行うものなのかなとも思います。
狙いをつけて放たれた弾丸が、イノシシの脳に命中。
小さく断末魔の悲鳴があがり、痙攣が始まりました。
そして速やかに心臓にナイフを突き刺し血抜き。
トクトクと血が流れた後はピクピクと動いていた
イノシシの身体が序々に動かなくなっていきました。
その時間わずか5分ほど。
あっと言う間に、あっけないほど簡単に命は無くなってしまいます。

周知の通り、人間は雑食です。
遥か昔、まだ農耕などの技術が確立されるもっと前、
人間だか猿だかはっきりしない時期など、
時には木の実を食べ
魚を食べ、そして肉を食らって
生き延びるためにあらゆるものを「食らって」
その遺伝子を現代まで繋いできたのだと感じます。
氷の中に落ちた犬を捨て身で助けて大喜びするのも人間なら
また巨大な工場ともいうべき屠殺施設で日々大量の
牛や豚や鶏を殺すのもまた同じ人間だと気がつくとき、
他ならぬこの僕も単なる傍観者ではなく
その極ともいえる場面に立たされていると感じました。
ライオンなどの肉食獣はその獲物を食べるとき
獲物に対し、感謝も哀れみも感じないと思います。
そんなことを感じたならば自らの牙で
生きたままの肉体を噛み砕き飲み込むなどということは不可能だと思われます。
彼らは正しく本能のままに
草食獣が草を食べるのと同じく
生きるために肉を食べているに過ぎません。
ある意味完全な「肉食」モードに入った僕は
微かにも波打たない全くの平常心で
時に軽口などを叩きながら、談笑しながら
その亡骸を檻の中から引き摺り出し
そのままトラックの荷台へ放り投げたのでした。
このことは僕にとって新鮮な驚きで
自分の中の人間性など、ある角度から見ると
いかに脆いものであるのかが浮き彫りになった気がします。

結局、この日はこの後、2頭のイノシシが罠に掛かり
計3頭のイノシシを運搬、所定の場所へ埋葬しました。
運搬に使った軍手は血まみれになり、
そのままゴミ箱へ捨てました。
ちょっと暗い話ではありますが
事実であり、日常であります。
そしてやはり、イノシシの被害は甚大でして
農業が主要産業であるここ中島ではこの問題を放置できません。

先日、先輩農家さんと話しているときに
イノシシが増えてから蛇が減った、とのお聞きしました。
その昔は畑で蛇を見ないことのほうが少なく
「こうして話していても、すぐそこでチョロチョロしていたよ」
とおっしゃっていました。
爬虫類が苦手な僕としては
そこだけは嬉しい限り(笑)



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