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自給自足! [島暮らし]

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僕達の故郷であります
東京都調布市には
多摩川という河が流れております。
小学校の初めての遠足や
写生大会、マラソン大会。
僕の成長を見守ってくれていたかのような
そんな思い入れのある河なのですが
当時は
汚かった・・・・・・・・。
小学生の頃
街には「公害」があふれていました。
川原にはヘドロが押し寄せ
奇形の魚が沢山いました。
「光化学スモッグ注意報」などというものがあり
屋内へ退避するときなどもありました。
今振り返ってみると
多摩川はまるで巨大なドブ川でした。
企業も家庭も
汚染の「お」の字も関係なく
全てを垂れ流して
多摩川の水は不気味に泡立ち、そして濁っていました。
そんな状況の中
多摩川で取れたものを「食べる」などということは
自殺行為でしかなく
事実、そんな人は周りにはいませんでした。
自給自足という言葉は知っていましたが
現実として全くそれを実現できる環境が周りに皆無であり
故郷=東京で取れた作物など、
それ自体が何だか不気味であり
結果として
自給自足などということは夢物語に近い感覚で
僕は大人になっていったと思うのです。


先日、
夫婦で
Tさんに連れられて
岩牡蠣を再度とりに行きました。
コツも大分つかんできましたので
前回よりも短い時間で沢山とれました。
そして、その日の夕飯。
夫婦でとった牡蠣、その他の野菜も裏の畑で作ったものが
ほとんどを占め、ご近所からの頂き物の漬物や
そして、デザートのスイカまで
(味噌汁の味噌も自家製なのです!)
米以外の食品をほとんど自給出来ていることに気がつき
自分の生まれ育った環境と対比すると
非常に面白みを感じました。
特にこの日のメインディッシュであります岩牡蠣は
つい、何時間か前に父母(僕達)で獲得してきたものであり
付け合せの野菜だけでなく
メインのオカズを自宅近くで獲得したことに
「ありえない」驚きがあり
自分たちが今住んでいる場所が
いかに自然に恵まれているかが
体感でき
食っていく=就職する
というような概念を
根底から覆すような
そのようなプロセスを踏まずに
直接
「食っていく」
手段があるということに
新鮮な喜びがありました。


今の多摩川は
昔と比べて
大分、綺麗になりました。
やはり
企業や家庭が
一人、一人が
協力して、改良に取り組んだ結果ではないでしょうか。
多摩川の上流の一つである
秋川渓谷には
幼い頃、よく伯父に連れられて泳ぎに行きました。
同じ川なのに
渓谷の水は澄んでいて
そこでは釣った魚を食べるのも
極自然なことであったような気がします。
環境が汚染されるということは
結局
自分の口の中に入ってくるものが
汚染されることと
全く同じことであると思います。
やはり
少しでも
クリーンな環境を保てるようにすることは
一人、一人にとって大切なことと思ってしまいます。
その昔
高度成長の合言葉で
環境を犠牲にし
その結果
未曾有の繁栄を極めた感のあるわが国ですが
その繁栄で得られたエネルギーを
環境のために使うことは
もはや必須であるのではないでしょうか。








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