SSブログ

根を張る時期 [島暮らし]

IMG_0413.JPG


「現代風な軽々しい言動が目立つ」
中学生の頃の通信簿に
こんな感じのことが書かれていたことを思い出します。
実は僕、
軽薄で飽きっぽく、新しモノ好きで
正直なところ汗臭いこと、泥臭いことは「嫌い」です。
空調の効いた、清潔な部屋で
自分の好きなことだけをしていたい。
そんな偏った性格です。
ただ、
よく言えば持続性を持ち
単純に言うなら「しつこい」ため
目的達成のために
仕方なく、
それらの感情を封じ込め
時には弱音を吐きつつも
やり通してしまう
そんな所があります。
こんなことは
大人ならば、当たり前のことなのかも知れませんが。

中島で暮らし始めて
約1年半。
やりたいこと、まだまだ山ほど、沢山あります。
僕の真骨頂は「アイディアマン」であることであり
その実現に必要な
行動や交渉、情報収集や演技、会話などは
実はもっとも得意なところであり
またやっていて最も「面白い」と感じるところでもあります。
これは現在日々取り組んでいる農作業には
全く必要の無い能力でありまして
むしろその能力とは正反対の
実直さや、勤勉さ、植物や自然に対する研究心、そして丈夫な体を基礎とした
寡黙な努力が必要とされると思います。
「現代風で軽々しい」僕が
何故、この不得意とも言える状況に自ら飛び込んだかと申しますと・・・・
この島暮らしで
細々としていて良いのです。
もし柑橘専業農家として、しっかりと自立できたなら
その先に、とてつもない自由
今まで生きてきて、見たことも無い自由が
どこまでも広がってゆく
そんな映像が僕の脳に写ったからなのです。
ハッキリと鮮明に今の僕は青写真を持っています。
少なくとも5~6年は
貝にでもなったつもりで
口を閉じ、ひたすらに地に根を張り続ける。
今の自分にはそのことに耐えうる精神力で体中みなぎっていることに
自分自身、驚いてしまいます。
これは何を隠そう、
紛れも無く妻と子ども達、家族の存在のお陰でありまして
僕にとって家族とは
自らの居場所であると同時に
まっすぐに自由へと疾走する
強力なエネルギーの源でもあるのです。

お伝えしたかったこと
自分の元々持っているものと
「真逆」なこと。
そこに、沢山のヒントが隠されているのではないでしょうか。
そして自分が元々持っている
一見短所とも思える部分も
実は否定されるべきでは無い
そんな風に思ってしまうのです。






nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。