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銀杏

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雑誌を読んでいて
銀杏のことが載っていました。
その記事を読んでいた時に
ふと思い出しました。
人生初のお仕事は
銀杏を売ったことだった!
と記憶の蓋が勝手に開き
なんとなく不思議な感じでした。

それは小学校4年生か5年生
今から遡ること約35年前。
一緒のクラスのある友達が
「銀杏って売れるんだぜ!」
という話を持ちかけてきました。
最初は意味が分からず、
半信半疑だった僕は
あの臭いのが、売れるのかよ・・・・
とあまり乗り気ではなかった気がします。
ですが結局、その友達の勢いに押されて
一緒に近くの銀杏並木の銀杏を拾い集めて
「発酵させるんだぜ~!」
という友達の言葉に意味も分からずに
それを土の中に埋めて
それっきり
いつの間にかその事は忘れてしまっていました。
そしてしばらくして
「売れたよ~」
と言って小銭を渡された時は
最初何かの冗談かと思いましたが
その友達は発酵した銀杏を掘り起こして
種の部分を乾燥させて
八百屋さんに売りに行ったことを話してくれました。
そして
「思ったよりもお金にならなかった」
みたいな事を言って(笑)
それでも八百屋さんからもらったお金の半分を
僕にくれたことを話してくれました。
今思い返すと
あれが人生初の「ギャラ」(親、親戚以外からの)をゲットした
瞬間でありまして
それが銀杏だったことを思い出してみると
農家になった今
正に
BACK TO THE BASIC !
と一人可笑しくなってしまい
クスッと笑ってしまいました。

ですが
この八百屋さんへの
銀杏売りは
八百屋さんが
倫理上問題を感じたのか
次回からはNGとなり
1回だけのアルバイトとなってしまいました。
この八百屋さんがあった地元の商店街も
すっかり寂れてしまいましたが
今でも目をつぶると
自分でも驚くほど
当時の商店街を鮮明に思い出せます。
一緒のクラスの友達にも商店街の子が沢山いまして
魚屋さん、床屋さん、酒屋さん、カメラ屋さん、ラーメン屋さん、ケーキ屋さん
コンニャク屋さん、電気屋さん、パン屋さん
っとホントに当時は小売業が元気だったように思います。
懐かしいですなぁ~
あまり同窓会などというものに興味が無い僕ではありますが
小学校の同窓会だけには
機会があれば出席したいなぁ
などと思ってしまいます。





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