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みずたま農園 [みずたま農園]

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去年の5月、ゴールデンウィークのみずたま農園初売り出しから先々月で一年。
温州ミカン、伊予柑、レモン、はるみ、はるか、あまなつ
その総収量、およそ10トン。
妻と二人、初めての農作業、初めての農作物販売。
お客様ゼロ
からのスタート。
倉庫に積み上げられた膨大な柑橘を目の前に
途方に暮れそうな時もありましたが
「必ず上手くいく」
の一念で、目の前の仕事を黙々とこなしてきた日々でした。
僕は昭和46年生まれ。
米一粒=お百姓さんの汗一粒
と教えられ育った世代です。
営農していて、何よりも恐ろしいことは
この大量の食べ物を倉庫で腐らせてしまうことでした。
「絶対に腐らせない」
これは食べ物を生産するものとして
事業を推進する上で強力なそのモチベーションになっています。
JAの会員にもならず、
他の団体にも属さず、
新米農家のくせに
完全にインディペンデントの農家として歩き始めた僕達。
当たり前ですが
園地確保、顧客確保
その全てを独力で切り開かなければならず、
それは時として、孤独と絶望との闘いでもありました。
けれど、
「何かに属すること」の願望を
放り投げて、この地へやってきたのですから
闘うべきポイントは間違っていなかったと感じます。
そして結果として
本当に沢山の
全国のお客様に支えられての
10トンの柑橘全て完売。
みずたま農園の通帳に
びっしりと、
びっしりと、
お客様の名前が並びます。

嬉しいこと。
それは、
妻と二人、ゼロから事業をスタートできたこと。
二人で育て、
二人で収穫し
二人で運び
二人で営業し
二人で箱詰。
その全てを手作りで
傍らにはいつも子供たちが。
課題はまだまだ山積み。
これから上手く行く保証もありません。
ですが
ノーリスク、ノーリターンの精神で
迷い無く、気負い無く、今まで通りやっていこう
そんな風に思います。
営農と言いましても時代は流れ
様々な形での農家のあり方が存在すると思います。
今までになかったような「ビジネス」としての農業というのも
これから益々、盛んになるかも知れません。
ですが
僕は違います。
僕にとって農家とは
「家族で営むもの」であり
それが全てです。
このスタイルが時代遅れで
淘汰されたとしても
それは、それで良いのです。
この辺り
僕の中にかなり熱い、巨大なものがあり
僕の中心に静かに鎮座しています。


今現在、
みずたま農園は
農家+WEB上の「果物屋さん」の様なスタイルになっています。
これは当初想定していたものとは違うのですが
お客様とのダイレクトなやり取りが
とても楽しく、喜びを感じます。
それは食べ物をつくることの喜びそのものなのかも知れません。

全てのお客様へ
感謝を込めて
ありがとうございました!








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