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ものは言いよう・・・・ [島暮らし]

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行楽地などの検索や、
また、
夏休みの遊びの計画を立てようと
ガイドブックなどを見ておりますと
「農業体験ができる!」
「田植えができる!」
「収穫ができる!」
といったコピーを見かけます。
現在、
愛媛で柑橘農家をやっておりますと、
休みの日に農作業なんて
とんでもない!
と思います(笑)。
ましてや、参加費を払ってなどということは
正気の沙汰とは思えず(笑)
それについての記事を読んだり、
番組を見るたびに
(・・・・・・・・・・・。)
お口あんぐりです。
お金を払って農作業をする。
専業農家の僕にとっては
そこに需要があるとは理解ができても
実行には移せません。
こういうことを企画実行に移す方は
つくづく
僕なんかよりもはるかに知能指数の高い人と感じます。
需要と供給の法則に完全に徹し
血も涙も無くそれを実行していく
そんなイメージでしょうか(笑)

農業体験
ものは言いようです(笑)。
体験とは言え、
作業はしてもらうわけなので
初心者でさほど戦力にならないとしても
「見習い」という形で
ギャランティは発生するというのが
従来の考え方だったと思います。
こういった考え方はもはや古いものになり、
前述した「需要と供給」の法則に適うなら
どのようなことも商売になる、
というのが
特に先進国の常識になっているのかも知れません。
このビジネス、
プチ富裕層とも言うべき
都会に暮らす、それなりに余裕ある暮らしを営み
そしてあえて言うなら「インテリ」な層
を対象にしているとつくづく感じます。
ターゲットを絞りに絞った。
そんな印象を受けるのです。
僕自身は
インテリでもなければ、富裕層でもありません。
故に
このビジネスに関しては
全く理解が出来ず、
企画しようと思えば実行できる環境で暮らしているのですが、
全く興味も湧きません。
これは僕たちの究極の夢ではありますが、
むしろ、
都会で職を失った人々へ
農家としてその受け皿になりたい、と思い
日々園地へ向かっています。
世には様々なビジネスがありますが、
やはり
自分の好きな「需要と供給」
のシステムで構築するべきだと思うのです。

書きながら
どこか僕の中に
このビジネスに対する
「反抗心」のようなものを感じました。
自分のやりたい事との
丁度、
「真逆」なことと感じたからかも知れません。
もちろん、
農業体験
「悪」ではありません。
ですが、
「一部の人だけ」
が楽しめるような、そんな特権階級的な享楽と
自分勝手に感じてしまうのです。
的外れな部分もあるのでしょうが、
実際に農家という立場に立ちながらの感受性なので
正しい部分もあるのではないでしょうか。
しかし、
また同時に
真の意味での自由市場、的なものも感じます。
マーケットを小さくし
的を絞っていくことは
これからの時代に必須だとも理解していますので
「敵視」しつつも
その部分に関しては尊敬と共感を感じます。
僕たちも、僕たちのやり方で
やっていこう!
と素直に感じたりもするのです。





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