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島人 [島暮らし]

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海が見えない場所へ行き、
そして
帰路に就く時
海が見えると
ホッとします。
特に東京から帰って来た時に見る瀬戸内は
しみます。
大自然は
海だけだけでなく
山や川、草原などもありますが
僕の中で
瀬戸内海は
安らぎの象徴となりつつあります。
1年を通して
凪いでいる海原。
点在する島々
何処までも続いて行くような外海は
ちょっと僕には広大&荒々し過ぎて
海=瀬戸内
となった今では
たまに見る外海には
ちょっぴりたじろいでしまいます。
島人
という言葉に遠い憧れを抱いていた移住前。
気がつくと
自分もその一員になっており
運命の不思議を感じます。
母方のご先祖さまは
対岸、倉敷市の出身。
裸一貫、船で瀬戸内を渡って博多へ出、
一財産築き上げた
身内の中では伝説の人物です。
そのひ孫である僕が
今度はまた瀬戸内海へ戻って来、
みかんを栽培しています。
よっしゃ!
築きあげるぜ、一財産!

ここ、中島
沖縄ではないので、
しまんちゅ 
とは読めず、
しまびと
とでも読んだら良いのでしょうか。
どんな読み方にせよ、
自分が住んでいる場所を説明するシチュエーションで
「島」に住んでいると言うとき、
とっても誇らしい気分です。
島で暮らしている、ということそのものが
僕の価値観では
最高にイカしていることであり、
島人たるべく、
日々を重ねるわけなのでございます。

海は
時に不便さや、脅威を感じる時も
少々ありますが、
海は
僕たち家族にとって
平穏な日々を営むための
「城壁」でもあるのです。
個人的には
ここ中島には
「本土」と島を結ぶ橋など必要なく、
むしろ、
橋がかかり、「本土」と繋がってしまえば
それはもう、「島」ではないのであります。
地続きとなって
島人にとって不必要な
意味の無い情報や習慣や産業や
そして排気ガスが
どっと流れ込んで来るでしょう。
そうして
島でなくなってしまえば
島人でもなくなるわけであり、
いつまでも、
船が唯一の「外界」に出る手段であり続けて欲しいなぁ〜

静かに思うのです。






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