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 [ひとり言]

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中島から船に乗り、
市内へ車を使わずに行く場合、
伊予鉄道「高浜」駅からのアクセスが便利です。
この高浜駅
駅前に小さな売店がある他、
目立ったお店も周りに無く
昭和初期に建築されたその駅舎と相まって
とってもノスタルジックな雰囲気なのです。
その昔、
キューピーマヨネーズの宣伝で
サンタナの曲をBGMに
「何もかも変わらないアメリカ」
と言うコピーのものがありましたが、
それを真似て
「何もかも変わらない高浜」
といったものを感じてしまいます。
僕にとっては
その古さは
ノスタルジックなものを感じると共に
移住者という立場から
新鮮な感じもするのです。
(僕の故郷であります東京には、こういった木造建築の駅舎はほとんど無くなったように思います)


一昨年、
母の故郷でもあり、
僕の出生地でもあります
博多へ家族で遊びに行きました。
久しぶりに訪れた博多ですが、
その発展ぶりには目を見張るものがありました。
ちなみに福岡市は全国の政令指定都市中、
人口増加率NO1だそうです。
その豹変ぶりは
祖母の家の近くまで行っても
何処だか判らないほどで
1車線だった道路は2車線に変わり
最寄の駅であるJR箱崎駅や吉塚駅も
立派な高架駅に変わっておりました。
幼い頃の夏休み、冬休みに
よく訪れていた博多。
ですが、当時の面影を残すものは
ほぼ跡形無く
感傷に浸ることも出来ないほどでした。
そして、僕ら夫婦の故郷であります東京。
こちらの発展は
もはや
「当たり前」のごとくでありまして、
去年の夏休みに帰京した際見た地元の駅は
完全に地下化し、
地上からその姿を消していました。
人一倍、ノスタルジックなものに感傷的になりやすい僕は
ここまでキレイさっぱり駅そのものが
「無くなって」しまうと
妙な安心感を覚えてしまいました。
友達と語り合ったベンチや
彼女と待ち合わせた噴水
アルバイトの帰り、電車を待っていたホーム。
もう今は僕の思い出の中だけに存在するものになり
それがまるで記憶の結晶化のように感じられ
「成仏」するように感じられ、
完膚なきまでに過去と現在を隔絶してくれることが
今は心地よいのです。

高浜駅を使用する時、
「思い出が溢れてしまい、辛くなることは無いのかな?」
などと勝手に人様の事を心配してしまうことがあります(笑)
何だか分かり難い話になってしまいましたが・・・・。









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父の日 [子ども達]

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本日は父の日
そんなことも知らずに
体調優れず、
臥せっておりました。
ここ数年、
六月は鬼門です。
季節の変わり目でもあり
また湿気も多く
気温も急に高くなったりするのが
原因といった部分もあるかと思いますが
それにしても
故障が多い月となってしまっています。
幸い、
最近加入しましたNetflixが
こういう時は活躍してくれまして
一日ゆっくり過ごした結果、
大分良くなってきました。

夕飯前、
仕事が忙しくない時は
大概、
ドラムを叩きます。
そして
夕飯の準備が整うと
長男(4)が大きな声で
「パパ、ごはんだよーーーー!」
と呼びにきてくれるのです。
このパパを呼ぶ役というのに
長男はこだわりを持っているらしく、
たまにお姉ちゃんがそれをしてしまうと、
泣いて怒ります(笑)

本日も、長男の
「ごはんだよーーーー!」
の声で
叩くのをやめて、食卓へ。
メニューは
オムライスとポテトサラダ。
ごく普通の夕飯のメニューだと思いきや
「今日は父の日だから、子供たち三人で、ご飯を作ったんだよ」
とママ。
おおーーー!
長女(9)、次女(7)、長男(4)のコラボでの
本日の夕食。
パパ、感無量です。
そして、
こんな幸せを感じるのなら、
幼い日を振り返り、
たまにはこんな事を
父母にすれば良かったなぁ~
などと、
ちょっぴり反省。(笑)
そして
デザートには
地元、宇和間の海で獲れた天草から作った
寒天入りの餡蜜まで。
オムライスでパンパンになったお腹も
「デザート」の一言で
瞬く間にスペースができます。
ベツバラ、ベツバラ(笑)
食べながら、ドラえもんや、うる星やつら
などの懐かしアニメの話やクイズで盛り上がりました。

ゆっくりと
時が流れます~




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サプライズ! [島暮らし]

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久しぶりの日付ギリギリ更新><

先日我が家にギターを持って遊びに来て下さった島のSさんと、
初めてお会いする、島のホタル博士が、

本日、
”サプライズ!”と、畳を二枚持ってきてくれました(笑)
玄関先の畳2枚がかなり古かったので
私達もちょっと気になっていてたのですが、
まさかの突然の畳のプレゼントにびっくり(笑)

あ、もちろん新品ではありませんが、
我が家の古い畳に比べたらまぶしいほどです☆
子ども達も喜んで、何故か畳の上で相撲大会を開催していました(笑)

実はちょっと前に、夫婦の不在中に
Sさんがいらして、何か計っていたよーと子ども達が言っており、
え、まさか!と思ってたのですが、そのまさかでした(笑)

以前、保育園の年長さんだった長女が、島の文化祭の装飾として、
赤白に色を塗った提灯を後日頂いたのですが、
この玄関先に何気なく飾ってみたら、
どこからどうみても、”お化け屋敷”だったので慌てて外したことが(笑)
これでもう大丈夫・・・・な・・・はず・・・。

ありがたいことに、色々と頂きものの多い島暮らしですが、
今までで一番びっくりしました(笑)

さらにもう一つ、
素敵な手作りの表札まで~~!!えぇ~!!!

そして夜には、またまたピチピチのアジまで頂いてしまいました><

なかなかお礼も出来ずに申し訳ないのですが、、、、
いつもいつも本当にありがとうございます~!

そして、今年は、お泊り会も嵐のような天気で、
結局、島ホタルを見にいけなかった我が家でしたが、
ホタル博士曰く、
絶好のコンディションで見に行くときは、
みんなにマスクをしてもらうんだと仰っていました。

なんだろう?と思ったら、

口の中にホタルが飛び込んで来るほど、いっぱいいるから!!!!だそう。

見たい見たい!!

島ホタルが乱舞する写真は見たことがありますが、
実際にそんなところ、見たら感動だろうな~。
子ども達にも見せてあげたいな~!
来年のホタルシーズンには色々と教えて頂きたいと思います♪

びっくりサプライズな一日でした^^
あ~面白かった。

いつもありがとうございます!


プール開き [子ども達]


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先日、小学校のプール開きがありました。
次女は初めてのプールなので、
とーっても楽しみにしていたのですが、
朝、準備も整えて、プール参加のための検温をしたところ、
なんと微熱が!!!

(TДT)

次女、久しぶりの大号泣!!!!

咳も出ていたし、私もせめて起きぬけに検温すればよかった。。

次女は元々、イベント事をとっても楽しみにする子で、
東京帰省の際なんか、まだ真夜中なのにパチリと目を覚まして
「みんなー!きょうなんのひだかおぼえてるー!!」なんて元気一杯に言い出して、
みんなを驚かせたことも(笑)

実は私も、子どもの頃から、イベント前夜は
楽しみすぎて眠れなくなるタイプで、
当日いつも寝不足参加だったのを思いだします(笑)

次女、そんなにプール楽しみだったんだなぁって思ったら、
なんだかもう、かわいくてかわいくて、

「いやだーー!!!!」って泣き続ける次女を、
しばらく、ニコニコ眺めていました。

そういえば最近、次女もあまり泣かなくなりました。
赤ちゃんの頃からしょっちゅう転んでは、
いい顔で泣いていた次女なのに(TДT)
いつの間にか、お姉ちゃんになったんだなぁ。

今日、子ども達の夏服の整理をしていたら、
長女が着て、お姉さんの服だーって思っていた服が、
もう次女にも小さくなっていたりして、
こどもの成長って早い!!と驚きました。

ちなみに、プールがそんなに好きではない長女は、
「楽しい行事の時に熱が出てお休みになったことあるのに、
プールの時はぜんぜん熱がでなーい!」とか言っていたけど、
やはり今回も、ぴんぴん超元気!

お互い、残念!
まあ、人生とは得てしてそういうものであります(笑)

来週のプールは元気に出られますように♪




1、4トン [島暮らし]


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先日、注文していた肥料が集落の集荷場に届いたので、
夫と軽トラで取りにいきました。

15キロの肥料袋が93袋という、すごい量だったので、
パレットのままフォークリフトで軽トラに積んでもらうと、
車体が、ぐぐっと異様に落ち込みました。

え!と思ったら、後輪のタイヤの空気がかなり抜けていたので、
一旦パレットを下ろしてもらって、タイヤに空気を入れにいくことに。

後輪の空気圧がかなり下がっていたので空気を入れたのですが、
再度計ってみると、すぐに空気が抜けていました。

パンクしてるーーー!!!!

でも、運んでいる途中で車が動かなくならなかったのが、不幸中の幸いです。
すぐに、後輪のタイヤ二本とも交換してもらったのですが、
既にフォークリフト担当の方がいなくなってしまったので、
夫婦でのんびり一袋ずつ運ぶことにしました。

15キロ×93袋=1395キロ

およそ1,4トン。

みかんシーズンにもいつも思うのですが、
この量、町の生活じゃ、絶対に運びませんし、
そもそも、トンなんて単位を日常生活で使うことありませんでした!
私には、トン=象。みたいな図式しかなかったです(笑)

15キロの荷物を運ぶことだって、
まあ、そんなにはないような気がします。

・・・長女が小さい頃、ネットショップや宅配という発想が何故かなく、
長女を抱っこして、リュックに買い物した10キロの米を背負って
歩いたりしていたのは、一体なんだったのかと思いますが(笑)・・・

やっぱりこれはもう、身体を壊すのも仕方ないよなぁ。と、改めて思います。
そういえば先日、昔は、畑までの道のりを歩くことで、
それが自然とウォーミングアップにもなっていたけれど、
今はトラックで現地について、いきなり動き出すというのもよくない。
というような話を聞きました。
ほんと、なんでも便利になるにつれ、その分
人の機能は衰えていっているような気もします。
とにかく、歩く時間をなんとか生活に組み込んでいかねば!と切実に思います。

私の場合、まだこれまでに身体に支障が出たことはないのですが、
これは、おそらく、夫からもお墨付きの、生まれ持った私の骨格の良さからくるもので(笑)
かなり強引な力技!という感じが自分でもするので、
年齢を重ねていく上で、いつかどこかでガクっときそうな予感。
ガクッとくる前に、色々改善していきたいと思います!

以前から、古武術的な動きを農作業に取り入れられないものかと夫婦でも話していたのですが、
良い先生いらっしゃらないかな~。

これから長い道のりなので、
夫婦でぼちぼち、がんばりたいと思います!




出来の悪い子 [畑]

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出来の悪い子ほど可愛い
などと言う言葉がございます。
ということは
僕などはさぞかし、
可愛い子供だったのでしょうか。(笑)
自分の子供に関しては
出来、不出来など関係なく
どんな子であっても可愛いのが親心というものですが
今、
専業農家として沢山の苗木を育てておりますと、
確かに、
出来の悪い子は可愛く、
気になるものでございます。

みずたま農園では
既に
600本近くの苗木を植樹し、
来年以降も
現在のペースを維持してゆくつもりでおります。
概ね順調な苗木の育成。
今のところ、
天命尽きて死んでしまった苗は
2本のみ。
皆、それぞれのペースで
スクスク育っています。
皆より一際大きい苗木、
葉が沢山ついている苗木
いつまで経ってもヒョロヒョロな苗木
背は低いけど、元気な苗木
葉が少なく、元気が無い苗木。
人間の子供たちも十人十色ですが
苗木達もまた
それぞれの個性を早くも発揮しています。
そんな中で、
気になるのは
「順調でない」苗木。
知らず、知らず、
「元気かぁ?」
などと話かけてしまいます。

このちびっ子達が大人になった時
どんな風になっているだろう。
人間でもありがちですが、
大人になってみないと
分からない個性というものがあります。
クラス会で
久しぶりに会ったあの娘
何だか綺麗になったなぁ~
みたいな感じですかね~(笑)
今のこのチビチビな感じを
忘れずに覚えておきたい。
そんな愛おしさを苗木たちに感じます。

昨日、
「もう駄目だろうなあ・・・・」
とあきらめていたレモンの苗木から
新芽が出ていました。
葉が一枚も無くなり、
枯れ枝が大地に突き刺さったようになっていたのですが
撤去するのが忍びなく
そのまま放置していました。
昨日はちょっとしたトラブルが起き
仕事の能率が上がらず
疲労感も重く体に圧し掛かっていた夕暮れだったのですが、
一気にテンションアップ!
どうか、どうか
いつの日にか
この「出来の悪い」苗木が
沢山のレモンを生らす樹になりますように!

イエイ!






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ことわざ [島暮らし]

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何だか、最近
「ことわざって凄いなぁ~」
っと思います。
やはり的を得ているからこそ、
共感を得ているからこそ、
その言葉を思いついた人が不明であっても
語り継がれることになったのでしょうね~

「好事魔多し」という言葉がありますが、
最近、痛感いたしました。
先日、施肥をしておりました。
施肥といいましても
果樹の場合、
その株周りに肥料をパラパラと撒くだけのこと
ただそれだけのことなのですが、
やはり、その総量はトン単位になってしまいます。
今回の施肥
股割りの効果もあり、
体力も追いついてきた感があり、
また心のセルフコントロール感も上がって来ており、
心身共にかなり良い状態で
僕は仕事をしておりました。
そしてこういう状態の時は
自分が45歳であることを忘れて
丸っきり「若い」つもりで仕事をしてしまいます。
実際、十代、二十代、三十代の時は
全ての故障、疲れは
一晩眠れば大体解消していました。
体中、スピードとパワーに溢れているのが
当たり前でした。
そんな記憶を忘れられず、
また実際体調も良かったので、
僕は力任せに
どんどん、仕事を進ませていきました。
そして、当初の予定よりも
倍以上早く、
全ての園地の施肥は終わりそうでした。
そんな施肥中のある日
天気は雨。
いつもならば、家でドラムの練習に切り替える日に
「よっしゃ!」
と僕は合羽を着込み園地に向かいました。
今から振り返りますと、
これが失敗でした。
微かな痛みは腰にありました。
ですが
「身体の状態はかなり戻っている」
との錯覚がありました。
結局、この日の作業後に腰の痛みは増幅、
そして次の日も
「大したことはない」
とレモン園の草刈へ。
そしてその日の午後ダウン。
鏡を見てみると、今まで見たことのないほど
腹筋の縦の線がみごとに曲がってしまっていました。
ぎっくり腰にはならなかったものの、
あえなく戦線離脱。
仕事は順調でした。
雨の日に畑へ出る必要は
何処にもなかった。
「好事魔多し」
と共に
「急がば回れ」
という言葉が浮かびます。
少し古いですが
ベンチャーズの曲でもありました、
英語ならば
「Walk, Don't Run」
予想外の故障により、
先手、先手で進ませたかった仕事が
見事に
後手、後手へ。
う~ん
焦りますなぁ・・・・・・・・。





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セッション♪ [島暮らし]

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昨日、夫のドラムと、私のギター&ベースで、
セッションしました~!!

初エレキギター!
アンプ通すとまたアコギとは全く別の楽器になって、楽しいーーー!

ベースは初めて触ったのですが、
リズムがいい!ベースの方が向いてる!と夫に褒められ、
嬉しいような、ちょっと複雑な心境になったりして(笑)

子供でも弾けるような、超~簡単な循環コードを教えてもらって、
デデデデデデデデ・・・・と弾いてただけなんですが、
ドラムと合わせると、楽しいー♪気持ちいいー♪

最近、長男も、大きくなったら音楽をやる!と言うようになりました^^
我が家には、歌姫の長女&次女もいるので、
早く家族でセッションできるようになったらいいなー。

先日は、いつも釣りたてのピチピチ魚を持ってきてくださる
島の方が、魚と一緒にクラシックギター!を持って遊びにきてくれて、
クラシックから、フラメンコ、演歌まで!幅広く色々と聞かせて頂きました♪

すごーい。素敵ー。憧れのフラメンコギター!

ギターだけで完結している感じも、
またアコギとは全然違う世界で、素敵です。
私も、いつかはクラシック!フラメンコ!と思っていたのですが、
アコギとは、思っていた以上に違う楽器でした(笑)

素敵な時間をありがとうございます~。

そういえば、ちょうど私がギターを始めるのと同時に、
ドラムを始めたお母さんがいてびっくり!
お母さんバンド、できたらいいな☆なんて勝手に思っています(笑)
こどもの遊び場でも、みんなで歌ったり出来たら素敵。

音楽って、素晴らしい♪

因みに、写真は長女が2歳の頃。
髪型がくるっくるで、ファンキーです!(笑)

薪ゲット! [島暮らし]


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ここ最近、
廃材が出たけど薪にする?という
嬉しい声を立て続けにかけて頂きました。

廃材で、我が家を思い出してもらえるなんて、
本当にありがたいです(笑)

一件は、ご近所の方の
リフォームされた台所から出た廃材。

もう一件は、島の旅館のリフォームで
出た廃材です。

ここ最近は、ずっと柑橘の薪を使っていましたが、
移住当初は、家の古い襖や、箪笥、柱などを解体したもので
お風呂を沸かしていたので、
なんとなく懐かしい気持ちになりました(笑)

旅館から出た廃材をもらいに行った際、
舟盛用の木製の船があったので、
こども達が喜びそう!と、ついでに頂いてきたら、
さっそく次女がブルーシートで帆をとりつけて素敵な船に!
乗り込んだ長男が庭の草の上から大海原に漕ぎ出し、

「ママの誕生日になったら、船で大浦まで買いものにいくけん、
地図かいてね」と言ってました

あー、モーターがついてないから、だめかな。
いや、でもゴムボートの漕ぐ棒があったね!とか。。。
なにやらかわいいことを言っているので、
誕生日を楽しみにしていようと思います。

長女からは
「ママの誕生日、覚悟しといてよー!」と
言われたのですが、
なんだろう。怖いです(笑)


移住をお考えの方へ 生業 [移住]

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移住をお考えの、
特に家族持ちの男性は
移住前も、移住後も
やはり気になるのは生業のことではないでしょうか。
現在の職を辞めるタイミング、
移住後の収入をどうやって確保するのか、
というのはやはり切実な問題だと思います。
自分のこと、妻のこと、
そして
子供の成長は待った無しです。
経済的によほどの余裕が無い限り、
時として極限まで追い詰められるような
そんなギリギリの心理状態になる時も
あるかも知れません。
責任感の強い方ほど、
最初の一歩が中々踏み出せないような気もします。
守るべき者を持っての移住は
やはり色々な面で厳しい側面を持っていると思います。

移住に関する本や、情報を見ると
コミュニケーションや、ビジョンの大切さを説いている
ものを時として見つけます。
確かに大事なのですが、それは別に移住などしなくとも
都会で暮らしていても大切なことだと思います。
僕の場合、現在の生業は農業です。
時代は移り変わり、
様々な形での「農」の形があると思います。
ですが、
農家にコミュニケーション能力など、本当に必要なのでしょうか。
時代の先を読む経営ビジョンなど、本当に必要なのでしょうか。
農家にとってまず必要なのは
「丈夫な体」 
そして日々の「孤独」な農作業を苦にしない性格であると思います。
それさえ揃っていれば、
あえて断言します。
必ず農家として成功します。
必要なものは全てその後から供給されます。
そう信じています。
僕にとって農業は
和気藹々と楽しくやるようなものではありません。
島の先輩専業農家の方々は
日々黙々と
精悍な顔つきで
一人、もしくは奥さんと一緒に
軽トラックで園地に向かっています。
色々なご意見があると思いますが、
僕はやはりこれが農家の基本であると思います。
これを
「寂しい」
と感じている方は
農家に向いていないと思いますし
移住して農家になる、
など無謀であると感じます。
農家は一人、一人
大将であり、社長です。
且つ、
大勢の部下を引き連れてやるようなものでは無いと思います。
農業は明らかに斜陽産業ではあると思いますが
だからと言って奇策ばかりを無責任に言い放つような
そんな記事が結構あるように感じます。
全てを凌駕するような
圧倒的な資本力を持っての移住、就農ならまた話は別ですが
この辺りの本質的にその生業に求められるものを
勘違いして挑戦するのは非常に危険な面があると思います。

孤独に強いという側面を持っているという方は
同時に対集団に対する不器用さをも持っている方が少なくないと思います。
集団の中では評価されず、
むしろ徹底的に叩かれるような個性、特性も
農家のような生業の世界では
むしろ前進するパワーに変換できることも十分可能と感じます。
移住前に、
目指す生業に必要な本質的な部分を
自分なりに熟考することは
決して無駄ではないと
そう思うのです。
本質的な部分で核心を突いている場合、
エネルギーの動き方は
そうではないケースと明らかに違う動きをすると思います。
その辺りにかなりのヒントがあるのかなと。
僕も日々、
そんなヒントに助けられて
今ここにいるのかと。














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