SSブログ

 [ひとり言]

DSC_0846.JPG


中島から船に乗り、
市内へ車を使わずに行く場合、
伊予鉄道「高浜」駅からのアクセスが便利です。
この高浜駅
駅前に小さな売店がある他、
目立ったお店も周りに無く
昭和初期に建築されたその駅舎と相まって
とってもノスタルジックな雰囲気なのです。
その昔、
キューピーマヨネーズの宣伝で
サンタナの曲をBGMに
「何もかも変わらないアメリカ」
と言うコピーのものがありましたが、
それを真似て
「何もかも変わらない高浜」
といったものを感じてしまいます。
僕にとっては
その古さは
ノスタルジックなものを感じると共に
移住者という立場から
新鮮な感じもするのです。
(僕の故郷であります東京には、こういった木造建築の駅舎はほとんど無くなったように思います)


一昨年、
母の故郷でもあり、
僕の出生地でもあります
博多へ家族で遊びに行きました。
久しぶりに訪れた博多ですが、
その発展ぶりには目を見張るものがありました。
ちなみに福岡市は全国の政令指定都市中、
人口増加率NO1だそうです。
その豹変ぶりは
祖母の家の近くまで行っても
何処だか判らないほどで
1車線だった道路は2車線に変わり
最寄の駅であるJR箱崎駅や吉塚駅も
立派な高架駅に変わっておりました。
幼い頃の夏休み、冬休みに
よく訪れていた博多。
ですが、当時の面影を残すものは
ほぼ跡形無く
感傷に浸ることも出来ないほどでした。
そして、僕ら夫婦の故郷であります東京。
こちらの発展は
もはや
「当たり前」のごとくでありまして、
去年の夏休みに帰京した際見た地元の駅は
完全に地下化し、
地上からその姿を消していました。
人一倍、ノスタルジックなものに感傷的になりやすい僕は
ここまでキレイさっぱり駅そのものが
「無くなって」しまうと
妙な安心感を覚えてしまいました。
友達と語り合ったベンチや
彼女と待ち合わせた噴水
アルバイトの帰り、電車を待っていたホーム。
もう今は僕の思い出の中だけに存在するものになり
それがまるで記憶の結晶化のように感じられ
「成仏」するように感じられ、
完膚なきまでに過去と現在を隔絶してくれることが
今は心地よいのです。

高浜駅を使用する時、
「思い出が溢れてしまい、辛くなることは無いのかな?」
などと勝手に人様の事を心配してしまうことがあります(笑)
何だか分かり難い話になってしまいましたが・・・・。









nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。