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 [島暮らし]

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毎日、火を熾します。
熾さなければ、お風呂に入れません。(笑)
実態があるような、ないような
この「炎」。
本当かどうか、今となってはわかりませんが
その昔、友人の彼女の名前が
「炎」でした。
心底、びっくりしたのを記憶しております。
・・・・・・、話がそれました、失礼しました。
この火を熾すということ
日々、生活の中で必要不可欠な環境で生活していると
なかなかに
「深いなぁ~」
と思ってしまったりします。
火を熾すには
まず燃やす材料の確保から始まります。
燃やす木の種類、乾燥具合、火を大きくしていくのに必要な
3~4種類ほどの太さの枝。
このチョイスが
いざ火を熾すときに
うまくいくか、いかないか
八割方決まります。
火を熾す前の段取りが
実は一番大切なことなのです。
ガソリンをかけて燃やす、
的な強引な手法を用いないかぎり
燃えないものは燃えないのです。
そうして調達した枝や薪を今度は
実際にボイラーの中で燃やしていくのですが
我が家の焚き方はこうです。


①新聞紙でよ~く乾燥させた葉っぱつきの細い枝と
短冊のように切った少々のダンボールをくるみます。

②それをボイラーに入れてチャッカマン&団扇を用意。

③火を新聞紙につけます。

④状態を見ながら団扇で扇ぎます。

⑤火が適度に広がったら①で入れた枝よりも
少し太めの枝を投入して炎をさらに大きくします。
ここが一番、大切なところでして、この工程で
欲張って枝を入れすぎると逆に火が大きくなるのが遅くなります。
様子を見ながら少しづつ。

⑥火が大きく安定してきたら更に一番太く重い「薪」を投入します
できれば、斧等で割ってから入れると更に燃えやすく
そして炎になります。この状態になってしまえばあとは子供でも
コントロール可能です。

⑦後は湯加減をみながら薪の量を調整して適度な湯温に沸かします。

こういったプロセスで小さな火を大きくして、炎にし
日々お風呂に入っているわけですが
この火をコントロールしていく感覚は
人間にとって原野の風景とでも申しますか、
他の獣と一線を画する
人間を人間として成り立たせる
ひとつの重要なファクターとも感じます。

そして、この自分で用意可能なことを超えて
炎にとってもう一つ重要な要素は
天気です。
大気の乾燥具合はダイレクトにその日の焚きつけに
影響し、
乾燥注意報が出ているときなどは
前述したプロセスを多少無視して
強引な焚きつけをしても
火が大きくなっていったりすることもあります。


っと中々に学ぶことも多い火熾しですが
仕事が忙しかったり
夜遅く、島に帰って来たときなどは
ボタン一つでお風呂へ入れる生活に
憧れたりする時もあります(笑)


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