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巣から落ちたツバメ [島暮らし]


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今、我が家には、今シーズン2組目のツバメ親子が同居しています。
雛達もずいぶん大きくなり、親ツバメが餌を運んでくるのを
身を乗り出して待つようになったので、
もうすぐ巣立ちの時かなと見守っていたのですが、
昨日の朝、巣の下の薪置き場に置いてある
糞避けのダンボールの上に、
一匹の雛が落ちているのを見つけました。
糞の中にいてはかわいそうだと思い、人間の匂いがつかないように
ダンボールを使って場所を移動してしばらく様子をみていましたが、
巣の中にいる他の兄弟よりかなり小さく随分弱っているようだったので、
兄弟や親に、巣から落とされた可能性も大きそう。
ちょうど、先日ヘビが潜んでいた場所だったこともあり、
ものすっごい迷ったのですが、巣立ちまで世話をする覚悟で、
家の中に運び入れて様子をみることにしました。

近くで見てみても、やはりかなり元気がなく、よく見ると目も開かないよう。
ネットで色々調べたところ、暖めてあげた方がよさそうだったので、
子どものサイズアウトしたフリースで雛を暖め、日向に置いて、
捕まえてきた虫(結局食べたのは、次女が捕まえてきたダンゴムシ一匹でしたが)、
蜂蜜を溶かした水を少し飲ませました。

ぐったりしていたので、そのまま暖めて様子をみてみることに。
しばらくして見てみると、最初よりも少し元気になったようで、
開かないのかと思っていた目も、開くようになりました。

口でチッチッと音を鳴らすと、反応して「ちゅんちゅん」と鳴くツバメ。
最初は少し怖がっていた次女と長男も、
「この子、かわいいね~!!名前なんにしようか!」と興味津々。

正直、もうだめかな、と思っていた私も、
もしかしたら!と淡い期待を抱いていたのですが・・・

それからしばらく経って、畑から帰ってきた夫が見たときには、
残念ながらすでに、ツバメは天に帰った後でした。。。。

生と死というものが、この島にやってきてから身近になったような気がします。
あまりに短い時間でしたが、我が家にやってきてくれてありがとう。
庭の片隅に、次女が拾い集めた宝物の貝殻やシーグラスで飾ったお墓をつくり、
線香の代わりにセージを焚きました。

「また、来年、戻ってくるんだよ!」

そして、まだ巣に残っているツバメの雛たちが、
どうか、どうか、無事に巣立っていけますように。



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