Strings of Life

昨晩、ネットのニュースで同級生の訃報を知り、
思わず一人で大きな声を上げてしまいました。

特別仲が良かったわけではないけれど、
何かのきっかけで（ケンイシイのTシャツを着てて声かけたような・・・）
彼がテクノが好きなことを知って少し音楽の話をしたり、
Derrick Mayの２枚組アルバム『INNOVATOR』と、
ケンイシイのCDを借りたことをよく覚えています。

彼が有名なミステリー賞を最年少で受賞したことを聞いたのは卒業間際のこと。
作家志望だったことも全く知らなかったのでとても驚いて、
卒業式の日にすごいすごい！って言ってたら、
後日、実家宛に出版された本を送ってくれました。
小説の中には、彼の仲間だった同級生たちと同じ名の登場人物が出てきたり、
YMO他、テクノの有名ミュージシャンの名前が随所に出てきたりして、
思わずにやりとしながら、でも、同級生でこんな小説書いてる人がいるんだと思ったら
本当にすごい衝撃で、ドキドキしました。

デビュー作から５冊ぐらいは私も密かに追いかけていたけれど、
私もしばらく本を読まない時期が続き、
それでも時々活躍の噂を目にするにつけとても嬉しく思っていました。
最後に読んだのは、松山の古本屋で作品を見かけて嬉しくて思わず手に取った作品。
（定価で買わなくてごめんなさい・・・。）

４１歳。
この２年間で嫌というほどに聞いた”早すぎる”という言葉は使いたくないけれど、
同級生の死ってこんなにショックなんだな。
でも、彼は小説家だからこれから先も沢山の人達に影響を与えながら
永遠に生き続けるのでしょう。
ネットで、自分は彼の作品を読むために生まれて来たと書いているファンの方を見かけて、
なんて素晴らしい人生だったのだろうかと思いました。

レクイエム代わりに懐かしいテクノの曲を聞いていたら
長男が変な踊りを踊りながらにこにこと近寄ってきて、
ああ、私のんもいい人生なんだぜと思った昼下がり(笑)

長いこと新しい本を読めずにいるのですが、
久しぶりに小説を読もうかなと思っています。

・・・でも、あの子の本暗いから今読めるかちょっと不安(笑)


R.I.P.