今おもえば [プロローグ]
六年間勤めた会社を辞めて、また次のステップへのエネルギーのチャージの為に。
はたまた六年間、とにかくもやり遂げたという自分たちへのご褒美の為に。
未消化の有給が20日程たまっていたので
僕らはちょっと贅沢な家族旅行に行く事を思いついた。
海外なども検討したのだが、長男はまだ一歳。
長時間の飛行機は無理かなということで、
沖縄、宮古島へ行く事にした。
宮古の海は
宮古の空は
美しかった。
形容詞が見つからない
その圧倒的な美しさは
その体験した事の無い美しさは
想像する事と体験する事の違いを
どこまでも透明な海の色で
僕に語りかけてくれた。
今回の中島への移住は
そんなつもりは無かったが
あの宮古島行きが
僕らの中でかなり重要な布石になっていた。
あのとき家族で見た風景は
自分たちが真に生きたい道を行くことを
妥協してはいけない
と強い暗示を残してくれていたような気がする。
今思えば、あの旅行は移住への第一歩だったのだな。
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