あけてはだめよ [関係ない話]
昨日の手仕事ブログを書きながらふと、
そういえばいつの間にか、
熟するのを待てる・・・・・・
いや、楽しめるようになったものだと、ちょっと驚きました。
カップラーメンの3分も待てなかった私が!
”数日寝かせる”タイプのレシピを、
美味しくなる前にもれなく完食していた私が!
いやぁ、成長したものです(笑)
待つこと自体は全然苦手じゃなかったはずなのに、
この、熟すのを待つタイプの時間が、
何故かどうしても苦手でした。
時が満ちるのを待つ。
ということを学んだのは
多分、妊娠という経験をしてからなのですが、
これはその後の子育てをする上でも非常ーーーに役立ちました(笑)
写真は、妊娠中に助産院のイベントで貼ったコラージュの一部分。
確か、炊いたお豆の蓋を開けてしまわないように、
お鍋の蓋に注意書きのメモを貼り付けているところの写真。
「あけてはだめよ。」
チラチラと蓋を取って中を覗いていては、
永遠に満ちないものがある。
ああ、きっとこのお鍋の中は、
小さな宇宙みたいになってるんだな。
取った蓋から逃げ出したものは、
もう二度とは元に戻らなくて、
でも、そんなことを繰り返しながら、
何度も、何度も、ふりだしに戻りながら、
少しずつ見えてくるものがあるのでしょう。
私が、待つことを覚えたのは、
時が満ちるのを、共に待つ人がいる。
時が満ちたその先に広がる風景を、共に見たい人がいるから。
きっと一人だったら今でも、
硬いカップラーメンの麺をすすってるわけです。
ま、あれはあれで、美味しいんだけども。