草木も眠る、丑三つ時。 [島暮らし]
普段、あまり意識しませんが
実は全国的に有名な温泉地
「道後温泉」は松山市駅からは20分ほどで
島からのアクセスも悪くありません。
ですが、
移住して4年
まだ2回ほどしか行ったことがありません。
わざわざ、遠方から訪れる人も絶えない、
聖徳太子も入った、とも言われる全国有数の温泉地なのに
地元にいると有難みも少なく感じ、
あって「当たり前」な
そんな存在になってしまっているのかも知れません。
雨、雨、また雨の最近の天気。
こんな時は
鄙びた温泉地で長逗留でもしながら
ゆ~くりお湯に浸かっていたいですなぁ~
我が家のトイレ、
母屋から一旦外に出た離れにあります。
次女と長男は
幼いころ(3歳、1歳)にここ中島に越してきたこともあり
割りと怖がらず、夜でも平気で用を足しに行きますが
5歳まではマンション暮らししかしたことがなかった長女は
この屋外にあるトイレを非常に怖がっておりました。
(最近はさすがに慣れてきたようですが)
うん、分かります その気持ち。
と申しますか
実は僕
今でも怖いです(笑)
僕が一番、この屋外のトイレには慣れていないのかも知れません。
兎に角
トイレまでの道のりが遠い(笑)
宿泊先などで、すべての用事が屋内で済む時
ものすご~く、ラクに感じますし、怖くありません。(笑)
あぁ、一旦外に出なくていい、って良いなぁ~!
この辺りは生まれ育った環境の影響もあり
実は未だに
島暮らしに適応できていない部分だったりするのかも知れません。
この恐怖感の源は何だろう。
考えます。
さすがに46歳、大人です。
毎回、用を足すたびに怖がっているわけではありません。(笑)
普段は眠気も手伝って(夜中に目を覚まして用を足すシチュエーションです)
ほぼ、無意識で行動しています。
それが、時に恐怖を感じる瞬間に変わるとき
それには、
「想像」が絶大な力を寄与しています。
恐怖の始まりは「音」であったりもします。
風に揺れる、庭木の擦れる音を
「何かが」動く気配と「想像」した時
漆黒の闇の中に、
まるで何かが蠢いているような映像が浮かんだりします。
また、
用を足している最中
不意に
上から誰かが覗き込んでいるような
そんな想像をするとき
ぞ~と恐怖が沸き上がってきます。
母屋へ戻る時、
誰かが後ろから追いかけてくるような
そんな想像をするとき
思わず、早歩きになっていることも(笑)
そんなヘタレな僕ですので、
実は
長女を上から目線で笑うこともできず、
密かに
次女と長男の豪胆ぶりを尊敬したりしています(笑)
ちなみに次女は電気さえ付けず
真っ暗闇の中で用を足していたりまします。
っつーか
電気くらいつけてくれ~!
世には、怪談話は溢れ
その手の怪奇現象や心霊現象などは
テレビで特集なども組まれるくらいメジャーなものです。
ですが、
物申したいことがありまして。
この
僕が感じる、夜中のトイレでの恐怖ですが
これ、
もしそこに、人が20人ほどいたらどうでしょうか。
やはり恐怖を感じるのでしょうか。
(トイレなので、その空間には一人ですが、すぐ近くにという意味で)
20人では少ない、場合1000人ではどうでしょうか。
恐怖の欠片も感じないのではないでしょうか。
この手の話は
大概
夜中、一人で
といったシチュエーションがほとんどだと思います。
人間のイマジネーション
宇宙最強です。
その万物の至高たる想像力が
暴走するとき、
それはもはや、「事実」と言っても過言ではない状態になるのではないでしょうか。
闇の中に
怪物の存在を誤認し
パニックになった時、
怪物は存在しなくとも
脈は乱れ、瞳孔は開き、足はガクガク震えます。
身体の状態は明らかに通常とは違ったものになり、
そしてその肉体の反応そのものは「事実」なわけです。
と
ここまで、理性的に、客観的に、恐怖心を分析しても
やはり、
怖いです、夜中のトイレ(笑)
母の実家は綿工場でした。
原料が燃えやすいために、火事を用心し
生前、祖母は就寝前に懐中電灯一つを持って
真っ暗な工場を周回するのが日課でした。
小学生の頃祖母にその役目を頼まれた時
「怖い」というと
鼻で笑われたことを思い出します(笑)
偉そうに髭などをはやしても
僕、あんまり変わってないなぁ~
と思うのです。