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土に還る [畑]

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レモンの苗木たち↑ 成長してます~


みずたま農園では
温州ミカン、伊予柑、レモンを中心に
せとか、紅まどんな、甘平、はるみ、清見オレンジなど
たくさんの柑橘を栽培しています。
その総量
大雑把ではありますが、
優に10トンは超える生産量です。
ですので、当然
腐敗果実も相当量出ます。
せっかく収穫しても
ある一定の割合で腐敗果が出るのは不可避でありまして
選別作業や、発送作業の時にスポイルします。
倉庫に一定量が溜まりますと
園地の決まった場所に捨てるのですが、
これが一時期は山のようになります。
酷い臭いも発します。
その臭い、もし街中であったなら
許されるレベルではありません。
そういった面からは
一見、公害のようにも見えます・・・・・。


本日、草刈をしていた時に
その腐敗果の山が
キレイさっぱり消失していることに気が付きました。
「消失」という言葉がピッタリなくらい
山になっていた腐敗果は跡形もありませんでした。
そのすべてが
土に還ったわけです。
う~ん
凄い。
これはまるで、
身体に出来た傷が
知らぬ間に治っていることに似ています。
地球という惑星が
「生きている」証とも思います。
あの腐敗果の山は
ゴミではないわけです。
大地から生まれた果実は
腐る、というプロセスを経て
また大地へ帰って行く。
見事なサイクルです。
無駄が一切ありません。
このあたり、
人間がいくら万物の至高などと息巻いたとしても
やはり、大自然の一部なのだ、
ということを静かに訴えているように感じます。


捨てて良いものと駄目なもの
それはシンプルに
土に還るか否か、
ということに尽きると思いました。

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