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自営 という職業 [ひとり言]

僕の家族話、続きます。

父は大手化粧品会社のサラリーマンでした。
僕が小学校になる少し前でしたか、
脱サラして
小さなデザイン会社を始めました。
当然、定時などはなく
今のように週休二日制などの労働法もなく
父と顔を会わせるのは
日曜日だけ、
といったような小学校生活であったと思います。
家族揃っての旅行などは
僕が記憶するとこでは二回のみ。
メンバーが欠けての旅行はそれなりにありましたが、
レジャーの時間などは本当に少なかったように思います。

寄らば大樹の陰
という言葉があるように
大きい会社に属するメリットというのは
確かに存在し、
何だかんだ言っても
日本社会は江戸時代からあまり変わらず
寄らば大樹の陰が中心の世かな、とも思います。
そんな中で、
なんとなく、父から伝わってくる
中小企業の社長としての大変さは
時に
(独立などしなければ・・・・)
と思ったこともありました。

先日、
会社生存率という数字を見ました。
5年生存率 14.8%
10年生存率 6.3%
20年生存率 0.4%
30年生存率 0.021%

国税庁がまとめたデータらしく
それなりに根拠がある数字と思われます。

これを見たとき、
あっそうなんだ。
と。
父は独立してから30年以上、
会社を経営し、
引退した後も
その会社は経営者を変え
いまだに生き残っています。
両親の生き方に
目が覚めるような感動を覚えました。
両親はこの厳しい数字を
見事、達成したのだな。
そう思い、
涙が止まりませんでした。
地味で質素、淡々とした我が家の生活でしたが、
この歳になって
初めて感じる、
初めて知る
両親の熱い生き方。

自分たちの力を信じなければ。
そう
強く思うのです。


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