カミキリムシ

虫のお話続きます。
柑橘全般の天敵と言っても過言ではない虫に
カミキリムシがいます。
成虫は大きくても5ｃｍほどのカミキリムシですが
柑橘農家としてはホントに困った存在でして・・・。
このカミキリムシの成虫、
まず困ったことの一つ。

①枝の表皮をカジリます。

これをやられますと、養分がその先に行き渡らず
その枝が枯れたり、落葉したり。
成木では被害はさほどではないものの
苗木にこれをやられますと、
著しくその成長を妨げられます。
カミキリムシ。
今の僕たちは自分の園地でなくても
見つけ次第
反射的に瞬殺の行動を思わず取ってしまいます。
あなたの周りで、
カミキリムシを見つけ次第、
首をひねり切ってしまう人がもし、いたなら
間違いありません。
その人は農家です。（笑）

②樹に卵を産みつけ、幼虫はそのまま樹の中で
成長し、幹、枝を食い荒らします。

これが恐ろしい。
下手をすると、樹そのものが枯れてしまいます。






↑カミキリムシの幼虫です。
手のひらとの対比により、その大きさが伝わるかと思いますが、
こんなのが一年、もしくは二年
樹の内部に留まり、バリバリと樹を食い荒らすのです。
クスリを使用しないスタイルのみずたま農園では
一本、一本　株元を見回り
マイナスドライバーなどで食害されている部分をホジクり出し
捕殺するしか
今のところどうしようもない状態が続いております・・・。


血を吸われたり、毒を注入されたり、棘に被れたり、生活の糧である樹を枯らされたり・・・・・・。
正直、人間以外の生物とココまで対立したことは今までないです。
あ～
虫と関わりが無かった生活が懐かしい～（笑）