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昔は良かった・・・・・。 [畑]

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みかんの栽培には
色々な障害が待ち受けています。
細菌性の病気
獣害、鳥害、虫害
天候不良、台風。
一生懸命、育てても
枯れてしまう樹もあります。
その中でもイノシシとカミキリムシ
これは現在中島において
「社会問題」と言っても過言ではないほどの(笑)
存在でありまして
日々、頭を悩ませているわけでございます。

まず、カミキリムシ。
これはもう
恐ろしい、の一言です。
成虫は樹の表面をかじります。
「たいしたことないじゃないか」
と思われる方も多いかと思いますが
これをやられますと
特に枝の細い苗木などは
養分の行き来を絶たれ、
著しく成長を妨げられます。
そして最も恐れるべきはその幼虫であり、
幼虫は樹の内部に潜り込み
その多くは株元を食害し
長いものですと二年、
樹の中に留まり
木質部を食い荒らします。
これをやられますと、
苗木のみならず、
成木ですら立ち枯れしてしまうことも多々でして
樹を「殺して」しまうということにおいて
柑橘栽培において
一番の害虫という見方もできると思います。
可愛そうではありますが、
この虫は見つけ次第
必ず捕殺します。

そしてイノシシ。
これもまた、厄介な動物です。
雑食性のこの動物は
食欲旺盛であり、
柑橘にも食らいついてきます。
特にデコポンが大好物でして
伊予柑の園地に1本だけデコポンの樹がありますと
それを見分けてデコポンだけを食べたりします。
ご丁寧に皮を剥いて食べます。
この獣害に対しては
有効な対策は
園地に鉄柵を張り巡らすか
もしくは、電気柵を張り巡らすのですが
これは両方とも、結構な費用がかかります。
地域によっては
電気柵を突破してくる固体もいるそうですが、
ここ中島では
どちらかというと、最近は電柵での対策が主流です。
みずたま農園でも
一度、「大津四号」という高糖度みかんを食べられたことがあるのですが
悲しみを感じると共に
猛烈な怒りを感じたのを覚えております。
あぁ・・・・
まだまだ、設備投資しなければならない園地がたくさんあります・・・・。

驚くべきことは
カミキリムシ、イノシシ共に
最近になって島へ来た
「外来種」
でありまして
その昔は島には存在しなかったのです。
その存在が前提で
農業をスタートした僕達に取りましては
羨ましい限り。
まさしく
昔は良かった~
のであります。



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