生きる力 [島暮らし]
今年一月の寒波で
沖縄本島では観測史上初の雪が降ったそうです。
それだけ凄かった寒波ですが
その余波は
寒波の影響がそれほどでもなかったここ愛媛にも
（寒かったですが・・・・）
思わぬ形で来ています。
JAに頼んでおりました「せとか」の苗５０本が
どうやらこの寒波でかなりの打撃を受けた模様でして
（苗木は九州の園地で栽培されていました）
本数の確保が難しい模様。
柑橘の樹は寒さに弱く、
そのことが、栽培する園地を限定させ
ある意味柑橘農家としては保護されている部分もあると思うのですが
（寒地では栽培不可という意味で）
今回の場合はその寒さに耐えられない苗木が
続出した模様です。
寒さ、暑さは
当然、
人間のコントロールできる領域ではありません。
ある程度の予測や
ある程度の防御はできても
やはり農業というものは
神頼み、と言った部分が多々あると感じます。
そんな中、
別ルートでも発注しておりました「せとか」の苗３５本が
先日、無事に島へ到着！しまして
早速受け取りに行ってまいりました。
被害が大きかった寒波を潜り抜けて
「生き残った」このせとかの苗木たち。
なんとなく、
その運の良さが頼もしく感じられまして
僕の気分も上々！
育てることが出来なくなった苗木の分まで
立派に大きくなってもらいたいものです。
生きる力
それは
自らの意思
と言うよりも
多分に
「与えられたもの」
という感じがいたします。
誰もが、
いえ
人間だけでなく
地球上のあらゆる生命には
「生きたい」
という意志があり、
またその権利も有していると思います。
ですが
それは、
ちょっとした雲行きや風向きで
いとも簡単に奪われてしまいます。
それが誰によるものなのか
知る由もありません。
やはり
「今、生きている現在」
というのは
よく聞く言葉ではありますが
「生かされている」
のであり、
そういった意味では
自己意志などというものは
儚く、脆いものであると感じます。
生かされているものとしては
あまりその寿命に囚われることなく
ただその祝福を
静かに感じることのみが
唯一意志で制御可能な領域ではないでしょうか。
苗木を受け取る瞬間が
大好きです。
新しい命に
大きな可能性を感じます。
瑞々しい
幼木たち。
大きくなぁ～れ！
