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めらめら。 [島暮らし]


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移住したばかりの頃、
倉庫から出てきた火鉢を使おうと、
お風呂で焚いた薪の残り灰を、
せっせと溜めていたことがありました。

そのことをお隣の師匠に何気なく話したところ、
うちのを使いなさいと、持って来てくれた灰が、
白くてびっくり!!

そういえば、当時我が家でお風呂の焚きつけに使用していたのは、
家から出た襖や、古い木材なども多く、
色々と、不純物も含まれていたのでしょう。
かなり黒っぽかったのです。

師匠一家の灰は、純粋に、みかんの樹と葉だけから
出来た灰で、こんなにも違うものなのかと、驚きました。

そうか!
ジョーは、純粋だから真っ白な灰になったんだ!!
なんて、独りで妙なとこで感動したりして(笑)

毎日を、真っ白く燃え尽きて眠る日々に憧れます。

最初は、微かな風にすら吹き消されてしまう火も、
いずれ風すらも味方して、勢いを増し燃え上がっていくようになること。

こんなの絶対燃えない!と思っていた太い薪でも、
焦らずに、少しずつ火を大きくすれば、いつかは火が付くこと。

時々、冷や水をかけられて消えてしまう火もあるけれど、

水に沈めて消された墨は、
火持ちの良い墨になり、

火消し壺に入れて消された薪は
着火が容易な墨になる。

そして灰になり、循環していく。

燃え上がる大きなキャンプファイヤーの火は、
とてもワクワクするけれど、

長い時間、暖をとるには、沢山の薪ではなくて、
太い薪が二本、寄り添うようにあるのが、
いいのかもしれないってこと。

いつか、この火で誰かを暖めてあげるような、
そんな場所が出来たらいいと願いながら、
夫婦で静かに薪をくべる日々です。

時折、燃えている炎に水を被せるような衝動に駆られたりもするけれど、
毎日、静かに火を育てることの出来る夫と、

時折、火が燃えていることなんてすっかり忘れてしまって、
火を絶やしてしまうこともあるけれど、
台風の後のしめった薪に、火をつける事を楽しむことの出来る私。

きっと、こんな二人で、ちょうどいい。


・・・な~んてことを思いながら、
毎日お風呂を沸かす時間をこよなく愛しています(笑)

薪釜で、循環に感動した、引越し当初。
今では、色々なものが、色々なところで、止まってしまっていたりもします。
サークルを作り上げるのって、本当に大変。

でも、当初の感動を忘れずに。
今年はまた色々、楽しみたいと思います。

静かに。ゆっくりと。













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