still alive [畑]
今年になってから
みずたま農園ではおよそ300本の苗木を植えました。
植樹で特に大変なのは潅水でして
植え始めの約二週間は3日に一度は潅水をしていたため
結構な手間でした。
最初は同じような太さ、大きさだった苗木たちも
成長に伴い
色々と個性が出てきます。
ひょろひょろと背が高い苗
横に、横に枝を伸ばす苗
いつまでたってもか細いままの苗。
もう来年から実が生るのでは
というくらい
グングン、グングン大きくなる苗。
そして
残念ですが
枯れてしまう苗木もあるのです。
今年植樹しました苗で枯れてしまったりして
その短い生命を終えてしまったのは
甘平とレモンの苗木で
これまで2本。
そして、
今にも枯れてしまいそうな
レモンの苗木がその他に2本ありました。
その2本は隣り合わせに植えてあるのですが
仲良く同じタイミングで元気を失い
同じように葉がしおれ
そして落ちてゆきました。
原因は不明でした。
（がんばれ）
声をかけながら水をあげるくらいしか
なすすべなく
妻と2人でそっと見守っていました。
そろそろミカンのハイシーズンに突入のみずたま農園。
その前に本日、苗木を見回っていたところ
元気のなかった苗木2本のうち
1本は枯れていなかったものの
やはりまだかなり危険な状態でしたが
もう一本は近づく前から
元気になっているのがわかりました。
カラカラに乾いて残りわずかになってしまっていた
葉にも潤いが戻り
枚数はまだ少ないままなものの
みずみずしいその色は
死線を彷徨い、
それでも
そこから無事生還してきたような
そんな生命力を感じさせてくれ
おもわず、涙が出ました。
「くだばっちゃいない。くだばっちゃいないぜ。」
そんな声が聞こえたような。
