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子供から大人まで [島暮らし]

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昨日は本当に久しぶりの雨。
一日中ずっと涼しく、身体も休まりちょっとホッとしました。
こんな日は
お仕事をお休みにして、朝から家族で中島図書館へ。
「天谷小学校100年の歩み」という
天谷地区(=宇和間、熊田、吉木、繞、畑里などの島の広島側の地区)
にあった小学校の卒業記念写真を妻と二人で見ながら興奮!
大正時代からの写真が一冊の本になっており、
宇和間地区の先輩達の幼い日の面影を一生懸命探しました。
しかし、写真も小さい上に
名前が写っている順ではないために
発見は中々に困難でして
ほとんどは印字された名前の確認のみに終わってしまいました。
ですが、
島に歴史あり。
7年程前に廃校になってしまった天谷小学校ですが
今では信じられないような数の子供達が写真の中に納まっていました。

この日
妻が「はだしのゲン」を借りてきました。
初めて読んだのは小学生の時、
父が全巻を買い揃えてくれたのを思い出します。
文武両道がモットーで躾に厳しかった父ですが
この「はだしのゲン」と「明日のジョー」、「カムイ伝」
はお気に入りで
「いい漫画だ」と言ってねだりもしないのに
全巻を揃えてくれました。
この「はだしのゲン」ですが
大概、どこの図書館にもあり、
大人になってからも、ふとした時に読みたくなり
手にとってしまう
僕にとって末永く「楽しめる」名作の一つなのです。

戦争や原爆など、
重いテーマということや、学校や図書館に置かれている
「良書」的なイメージから
それなりに論争を呼ぶ面も持っている漫画であるとは思いますが、
(左翼思想や軍部批判、歴史認証などの面において)
僕はいつも「ナンセンス」であると感じてしまいます。
著者、中沢啓治氏に主義主張、メッセージはもちろんあると思いますし
それらが存在しない作品など、読むに値しないものだと思います。
ですが、この戦争という重い背景をものともせず
純粋に「楽しめる」ということは
はだしのゲンが
哲学書や歴史書、
ましてや教科書などではなく「漫画である」ことの証明ではないでしょうか。
漫画としての作品性が高い以上、
何も論ずる必要がないのではと感じます。
まあ、この辺りの論争も「有名税」とでも言うべきで
沢山の人に読まれたという証拠であり、勲章であるのかもしれません。

ソファーに座ってゲンを読んでいるとき、
ふと目を上げると次女と妻もゲンを読んでいました。
僕(44) 妻(37) 次女(6)
僕と次女にいたっては年齢差は実に38歳!
この世代差にも関わらず、
まさしく
大人から子供まで
楽しめる素晴らしさ!
どんな逆境にも
元気を失わず、ユーモアを失わず
人へのやさしさを失わない
中岡元
最高!
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