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木のこと [島暮らし]

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木は偉大です。
そもそも彼らは
僕らと存在として相性が良く
僕らが吐き出す二酸化炭素を取り込み
僕らが必要な酸素を作り出してくれます。
この部分、正に理想的な関係。
ここ中島での島暮らし。
柑橘農家である我が家は
木との関わりなしに
生活そのものが成り立たない暮らしへとシフトしつつあります。
剪定で不必要となった枝や
実が生らなくなり伐採する木さえ
薪となって暖かいお風呂に入らせてくれ
またその灰は肥料の一部分となり畑へ。
この無駄の無いループ。

お笑いの寺門ジモンさんは
山へ素っ裸で入り
何日間か過ごすと友人から聞いたことがあります。
この話が本当か否かは、直接の知り合いではないために
わかりませんが
僕なりに似たような経験があります。
遥か昔、まだ僕が若かったとき、
20代前半のころでだったでしょうか。
気分が落ち込んだり、暗くなったり
その他もろもろ とにかく良くない状況の時は
適当な山を見つけ
真っ暗闇の中を
とにかく駆け抜けて時に転び回りながら
それでもかけずり回ったりしていた時期があります(笑)
夜の森は
夜の山は
怖いです。
一番怖いのは自分が作り出す正体不明の幻影。
じっとなどできません。
走るしか正気ではいれません。
今思いますと
たいした怪我もせず本当に良かったと思うほど
真剣にといいますか
半ば野生化していた状態でかけずり回っていました。(笑)
とは言いましても当時の僕は大まじめで
なんとか前向きに進んでいきたいと思い詰めた結果
あんな行動をとってしまったのかなと思います。
あっ、ちなみに服は着ていましたが僕の場合は(笑)

木には
これは間違いないところだと今でも感じますが
不思議な力が宿っていると思います。
どんな都市部にも
木は黙々と生きています。
疲れを感じたときは
そっと木に触れてください。
なんとなくソワソワして
落ち着かない時は
一番近くの山の頂上に登ってください。
そして
自分の中にどうにも収まらない狂気を感じる時は
真夜中の森や林や山へ行ってみてください(笑)
2時間ほど走り回れば
すっきりと気分も落ち着くはずです。(笑)
その後に見る
一番最初の街の光を見たとき
「生きていて良かった」
と感じるはずでございます。

そんな僕も43歳。
それなりの落ち着きを身につけ
夜の荒野を彷徨うようなことは無くなりました。
穏やかに
木と共に
いつの間にか生計まで委ねて過ごす
島での日々なのです。









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