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奴振り [島暮らし]


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週末、私達が住む宇和間地域で奴振りという伝統行事が行われました。

伝承によれば菅原道真が、九州・太宰府に流される際、
中島の地で潮待ちをする間に、村人が余興として踊ったことが起源という
大変歴史があるものなのだそうで、
昔は、集落の”長男”の中から選ばれた14人だけが
奴振りに参加できたそうなのですが、
今では長男以外の男の子や女の子も参加できるようになっていて、
・・・というかまあ、人の少なくなった今では、
集落の若い衆と子供たち総動員!で執り行われているわけです。

我が家の長女、次女も、猿と弓持ちという役で参加させて頂きました。
パパはお神輿で参加です!

皆で赤い襦袢にシキセン(法被)というやっこの衣装をつけ、
はさみ箱・台笠・投槍などを持ち、
音頭に会わせて踊ったり槍を投げたりしながら神輿を先導しつつ
にぎやかに行列します。

小さな子ども達は、奴を先導する猿・狐・弓持ちで参加だったのですが、
まあ2歳からの子ども達は途中でお腹が空いたり脱走したり・・・(笑)

長女は弓持ちということで、衣装が裃(かみしも)!
着付けも全く分からないので(汗)朝からお忙しいお隣師匠家にお邪魔して、
おばさんとHさんに着付けをして頂きました!!

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もともとは小学6年生の役だったという弓持ち。
弓がびっくりするほど大きく、重いのです!!
そして腰には刀二本差し!!しかもこれまた重い!!ので、
一本だけにして頂き、途中私も弓を交代で持ちながら、長女頑張っていました。
お祭りの後で、弓持ちは重いからもう絶対やだっ!!と言っていましたが・・(笑)

そして、次女の猿。当初は”え~、さる~”とテンション低目の次女でしたが、
これがまあ似合うこと似合うこと!!
まるで彼女のためにしつらえたかのような違和感のなさ(笑)
次女もご機嫌で猿(というか、孫悟空)になりきっていました(笑)

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この日は、島を出ている人たちも、たくさん島に戻ってきてとっても賑やか。
島の人たちにとったら、お父さんも、おじいちゃんも、ひいおじいちゃんも、ずっと踊ってきた奴。
伝統を引き継いでいくのって、どんな気分なんだろう。
そんなもの何一つ持たない私達には、分からなくて、なんだかちょっと羨ましいのです。

一旦の休憩後の宮入りは、シキセンを脱いで華やかな襦袢姿での行列が
とっても綺麗でした。

体調を崩していたパパはかなりお疲れの様子でかわいそうだったけれど、、
みんな、お疲れ様でした~!!









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