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四月三日は雛祭り! [島暮らし]

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今日は楽しいひなまつり~♪

なにを今さら!?と思われる方も多いでしょうが、
実は、中島では旧暦の4月3日に雛祭りのお祝いをするんです!

東京からはるばる運んできたのは、
姉と私が幼い頃に、曾祖母から買っていただいた雛人形。
東京のマンション暮らしではなかなか飾る機会も少なく、
ずっと実家で眠っていたものです。

引っ越して家が広くなったので、ゆっくり飾れる~♪っと、
うっきうきで2月早々に雛人形を飾った後、
近くの商店のおばあちゃんにこの地域での雛祭りの
過ごし方を教えてもらおうと思ったら、

「雛祭りね、ここらは4月3日にやるんですよ」

と聞いて、びっくり!

調べてみると、日本各地に、
旧暦でお祝いをする地域があるようなんです!全然知りませんでした。
あ、もしかしたら、子供の日も6月5日!?今度聞いてみよう~。

4月3日はちょうど桜の季節なので、
昔は、お弁当を持ってみんなでお花見をしたのだそうです。

さて、そんな2ヶ月も前に出しちゃった我が家のお雛様。
案の定、だんだんと出した当初の感動は薄れ、
今では壁のような存在に・・・(苦笑)

今日は、晴れて、待ちに待った雛祭り!
子ども達とみんなでお祝いするはずが、
先日の松山でもらってきた風邪で、次女がダウン(涙)
いつものご飯の場所を、お雛様の前にうつして、
次女不在の雛祭りの夕飯。

ちょっと寂しくも、甘酒で乾杯~♪
チラシ寿司と、蛤が売ってなかったのでアサリのお吸い物と、
そして、メインはなんといっても!
朝、近所のWさんが持ってきてくださった、釣れたてのグレの刺身!
40センチ以上はあろうかという大きなグレ他、沢山のお魚をいただきました(嬉)
魚釣りも、魚捌くのも、早く上手になりたいな~。

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この写真は、私の初節句。
下膨れ具合といいなんといい、次女にそっくり(笑)

当時の私が、どんな思いで雛人形を見上げていたのか、
今となっては知る由もありませんが、
当時の父や母の気持ちは、分かるようになりました。


こどもたちよ、健やかなれ。


突然の・・・・ [島暮らし]

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今日、山の上にある我が家の畑でいよかんの木の剪定をしていた。
すると我が家の師匠、お隣のS家の奥様H美さんがいらした。
当たり障りのない会話のあとに、
「昨日、Y家の旦那さんが亡くなったんよ」
とお聞きした。
たしか86歳だとご本人から聞いた記憶がある。
何日か前の総会でお元気にお酒などを召していらしたので
本当にその死が信じられなかった。
トップの写真はYさんに耕運機の使い方を教わっている筆者の写真である。
180を超えるであろう長身で背中はスッと伸びていて
僕の様な若輩者にも丁寧な言葉使いで接していただいた。
その昔、ご先祖様は忽那水軍の侍大将だったのではないかな
などと思ってしまうその凛とした佇まい。
写真右奥に移っている一本だけ残したいよかんの木の剪定を見ていただき、
何本か枝を切り落とした後、
「これでもう少し、様子を見てみましょう。」
と柔らかにおっしゃり、
その後、広島の軍港 呉で製造された戦艦大和、武蔵が
すぐそこの海を悠々と航海してゆく様を
昨日のことのように僕に語ってくださった。

亡くなる、というより

無くなる 

死に対してそんな感じを抱いてしまう。
あまりに儚く、命は消えてしまうが
それでも
もうすぐいよかんの木は花を咲かす。


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経緯 その四 [プロローグ]

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夏の休暇は福島で過ごし、
冬の休暇(およそ2週間)は妻の父上の別荘がある富士山で過ごすのが
結婚後、サラリーマン時代の我が家のスタイルだった。
原発事故後は夏の休暇もお借りするようになり
東京からのアクセスが良く、周囲に河口湖、本栖湖、白糸の滝などの美しい自然が
たくさんの富士山に行くことは子供たちも楽しみにしていた。
薪ストーブなどが設置してある素敵な別荘で
これまた優雅な休暇を毎年過ごしていた。
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実は今回の我が家の移住計画
最初からここ、愛媛 中島であったわけではない。
僕は仕事で国内各地へ住んだ経験はあったものの、
四国は行ったことすらなし。
妻は引っ越しの経験さえ結婚の時が初めてだったので
最初は候補地としては「遠すぎる」と思っていた。
転職先の会社を退職した翌日、
僕らは早速、富士山へ向かっていた。
とりあえず別荘に身を置きながら
河口湖町の移住促進担当者へのコンタクトと
電話で問い合わせた、
自称「地元の有力者」の不動産屋さんのWさんと会うこと。
住む先も仕事も何も決まらないままに
僕らは慌しく荷物を車に詰め込んで
家族5人
中央高速をかっ飛ばしていた。


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経緯 その三 [プロローグ]

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幸運なことに、「別荘」に縁がある。
トップの写真は福島にある父の別荘。
妻とは結婚前からよく訪れていた。
結婚後、子供と膨大な有給休暇(笑)に恵まれてからは
夏の一番暑い時期をこの標高1200mにある別荘で3週間弱は
過ごしていた。
日本においてこれは奇跡である。(笑)
だいたいにおいて
お金のある人はヒマがなく、
ヒマがある人はお金がないのであるが、
お金をそんなには持っていない僕たちが
こんなにも優雅な時間を過ごすことができたのも
なんというか、他力本願であり
僕らの力ではないのである。
他力本願であるが故に、恵みとも言うべきこの状況は
僕らに深い感謝と静けさをくれて
どこにも属さない 涼しげな自由を満喫できたのである。

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「贅沢」とはなにもシャネルや田園調布の豪邸やBMWのような物ばかりではなく
木漏れ日のなかで寝転び、お茶を飲みながら好きな本を読み
その傍らには愛すべき家族がそれぞれの心地よい時間を過ごしている
的な当たり前の風景の中にこそ隠されていると思う。
その大切なキーワードになっているのが
大自然。
東京という世界屈指の大都市に生まれ育った僕らには
六本木ヒルズやスカイツリーなど
珍しくもなんともなく
森の静寂や、鳥の鳴き声、夜中に飛んでくるクワガタムシのほうが
興味をそそられ、また同化できるのだと思う。
僕らはここでテレビを見る事をやめた。
一方的に莫大な情報を脳に「直撃」してくるテレビ。
ニコチンよりもある種、中毒性を持ったこのメディア。
見る事をやめられて本当に良かった。
このことが僕の脳の「考える力」を促進してくれていると感じるから。
偉大な大自然がそこにあろうとも、
自らの感受性がその偉大さを感じられなければ
そこには何もない事と同じである。

例年、「猛暑」「酷暑」の東京。
ここ6年僕らはその「猛」や「酷」から完全に解放され
森の中で静かに過ごしていた。
この体験は今回の移住を考えるときに
価値観形成の大きな体験となっていると思う。
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