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【再】急がば回れ


夫が最後に島で書いたブログ。
今、まさに染み入るこのテーマ。。。

2017-11-24  パパ日記
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二年ほど前だったでしょうか
地元、宇和間の先輩に
「百姓仕事で大事な事を教えてやろうか?」
と言われました。
もちろん、
「お願いします!」
即答です(笑)
そうして先輩が教えてくれた秘訣とは。

「のんびり、だらだらとやること」

正直、少々
「?」でした(笑)
しかし、しかし
実際に農家として何年か過ごしてみますと
中々に深い言葉と感じます。
若い人
体力、気力マンマンです。
農作業も運動のように
素早く、モリモリです。
もちろん、そういった気構えは大事です。
ですが、
観察しておりますと
(大)怪我をしますし
なんとなくやる気の継続性に欠ける気がします。
農業は
怪我、大げさに言うなら
その作業は死と隣合わせです。
草刈りという作業ひとつ取っても
エンジンで高速回転させた刃物が
身体のすぐ近くでブンブンうなっているわけです。
農道にはガードレールなどなく、
すぐ崖だったり、深い排水口があったりします。
ちょっとした油断や軽率な行為は

大怪我につながる環境なのです。

プロ野球等、
アスリートの世界で結果を残す人は
大怪我が少ない人が多いと思います。
そもそも
試合に出場できなかったなら
何一つ
結果を出すことは不可能なわけですから
当たり前といえば、当たり前です。
農業も全く一緒だと思います。
一番の損失
それは怪我です。
怪我をして、人間の動きが止まっても
作物の成長はそれに合わせて止まってはくれません。
収穫の時期は怪我や体調に合わせてはくれません。
先輩は
「のんびり、だらだらやる」
と言う言葉で僕に教えてくれましたが
それは決して額面通りの言葉ではなく
もっと深い意味が隠されていると感じます。
70歳を超えても
バリバリ現役
上場会社の現役係長くらいの年収を
らくらく稼ぐ先輩は沢山います。(笑)
先輩たちは例外なく
涼しい顔をして、
一見
「止まっているが如く」
いつ見ても
ゆったりと仕事をしています。
これは本当に僕が発見した共通点です。
何だか
普通過ぎてつまらない話かも知れませんが
僕にとっては大きなヒントであり、
小難しい農業書などを読むよりも
よっぽど勉強になるのです。

前途多難
大変な仕事と向かい合うときほど
(ゆったり、ゆっくり、時間を気にせずにやろう)
と心に唱えながら
その仕事を行います。
時間に追われている時ほど
強く唱えるようにしています。
今のところ、
そうして、一日一日
やれることを区切り、
あえて全体を見ず、
ゆっくり、ゆったり、どっしりと
「目の前の」現象と向き合うことにより
良い結果を出せていると感じます。
急がば回れ
時としてもちろん気持ちは焦ります。
ですが
この言葉を心に念じるのであります。



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