SSブログ

明日のために [島暮らし]

IMG_0695.JPG


僕の幼い頃からのヒーロー
それは
矢吹丈。
僕にとって
「かっこいい」=矢吹丈
と言っても良いくらい
もう完全無欠のスーパーヒーローなのでございます。
ワタクシの両親。
父母とも教員免許を持っております。
母は私塾で英語を教えておりましたし、
(多い時には30~40名の生徒を持ち、地元では繁盛しておりました)
70歳近くになった今でも
英会話の機会があると
颯爽とキレイな発音で会話を楽しんでいます。
父もサラリーマン→自営という稼業ではありましたが、
元々、サラリーマンになる前は
某女子大付属の高校の社会科教師の職が決まっていたそうで。
哲学や宗教学、文学がその最も得意とする分野だと想像できるのですが
こちらに相応の学識が無いために、
父も寂しい思いをしているのではないでしょうか・・・。
結局教師への道は選ばずに他へ就職→自営への道だったのですが
「インテリ」と言っても過言ではないその教養の高さ。
我ながら、
自分の両親とは思えないです(笑)
そう言えば親戚にも教師が多いです。
そんな環境で育ちましたワタクシ。
勉強、スポーツ共に
頭角を現すこともなく
特に勉強の方はマルっきりダメでございました。
両親共に
(私達の子供なのに、何故出来が悪いのだろう?)
と首を傾げていたに違いなく、(笑)
プラモデル作りと漫画を読むことに熱中している僕を
苦虫を嚙み潰したような顔で見守ってくれていました。(笑)
そんな父が
「これは良い漫画だ」
と全20巻をすべて買いそろえてくれたのが
「あしたのジョー」
どこが父の琴線に触れたのかは分かりませんが
これは嬉しかった。
父が漫画を買ってくれるなど、信じられませんでした。
少年時代の僕にとって
正しく「バイブル」であったこの「あしたのジョー」
男前と言えば矢吹丈
そして
丈の生き方こそ、僕が最も憧れる生き方なのであります。

明日のジョーのワンシーンで
有名なシーン。
悪さをして鑑別所へ送られた丈へ
丈に才能を見出し
その可能性へ魅せられてしまった
元ボクサーの「丹下段平」が送る一枚のはがき。
そこには
「明日のために、その一」
というタイトルの元
ボクシングの基本であるジャブの打ち方が書いてありました。
最初は怒りに任せてそのハガキをびりびりに破いてしまう丈ですが
何もすることがない牢屋の中
それを繋ぎ合わせて、
練習を開始します。
「攻撃の突破口をひらくため、あるいは敵の出足を止めるため」
から始まるその文章。
明日のために、というそのタイトル。
このシーン
初めて読んでから40年近い年月が経った今でも
強烈な感動を僕に与えてくれます。
頭脳明晰な両親にも似ず、
男前な丈とも、何の共通点もない
落ちこぼれな僕ではありますが、
落ちこぼれには、落ちこぼれの
出来損ないには、出来損ないの
意地というものがあり、
苦しい時、
しんどい時、
諦めそうな時
呪文を心に唱えます。
明日のために、その一。
この言葉を唱える時
心は少年へ戻り
四肢に力が漲ります。


矢吹丈は
今、僕が出来ることを
「がんばれ」
と漫画の中から応援してくれるのです。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

自宅倉庫の整理。こちらも~ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。