27years later [ひとり言]
27年前の今日
6月14日
サンドバッグのような
大きな
大きなバッグを抱えて故郷を後にし、
僕は成田空港発
LAX
ロサンゼルス国際空港へ向かう国際便へ乗っていた。
何処へ
何処へ。
離れ行く、
恐らくは九十九里海岸を見ながら
僕を待ち受けているあろう未曾有の困難に
底知れぬ畏れを感じていた。
19歳の初夏。
振り返ると
あれからずっと
旅は続いている。
祖国を離れ
無事
アメリカの大地を踏みしめ
そして
数年後
留学を終え
帰国してからも
ずっと飛び続けている
フライトは継続している。
何処へ向かっているのか。
27年の時が流れた今も
答えは分からず。
本日
木陰で本を読みながら
不意に
あの日を思い出し
空を見上げると
はるか上空には
小さく飛行機が見えた。
何処から来て
何処へ行くのか
遠い夏の日を思う。
されど
答えは見つからず。
そんなお昼下がり。
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