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農民と戦争 [島暮らし]

DSC_1903.JPG


農業をやっておりますと、
いつの間にやら
刃物がいっぱい!
一揆の用意は万端でございます(笑)
そして、
就農して約三年。
いつの間にやら
体全体が一回りたくましくなったような。
施肥や収穫などの力仕事や、
斜面で踏ん張りながらの作業が
知らぬ間に体を鍛えてくれているようで
びっくりしています。
武器(ではありませんが)と丈夫な体が自然と手に入ってしまいました。
ふと思います。
その昔、
日本がまだ戦乱の世にある頃。
一部の貴族などは存在したものの、
身分は入り混じり、流動的であったと想像できます。
武士=侍があまりに世界的に有名過ぎて
脇役に甘んじている感がある農民ですが、
元々、武士とは農民が戦乱を経て変化したものに過ぎず
屯田兵は長い間、戦いの基本だったのではないでしょうか。

戦争において
武士の一騎打ち的なストーリーは
小説や映画では確かに絵になります。
が、
実際に戦争をするのなら、
地の利
という言葉があるように
戦いの場所を知り尽くしていることは
戦闘術以上に
かなりの有利な点であると思います。
山は、都会のように人工的に作られた地形でない故に
あそこの角を曲がって、
などと言う言葉で場所を説明もできず、
その土地を把握するには、理屈や地図などでなく
感覚しかありません。
実際、
同じ集落の人と場所の話をすると、
「池の上のあそこ」
で場所が共有できます。
日々、地元で仕事をすることによって
極自然にその土地全体を感覚によって把握し
そして
これも肝心なことと思いますが、
その集落の団結力、ネットワークが
その感覚に加わることによって
集落の武力はかなり強固になると思います。
よほど圧倒的な武力をもって制圧するか、
もしくは徹底的に時間をかけてその土地を研究するかでもしないと
よその集落との戦には勝利できなかったと思います。
無謀に攻め入ることは、敗北を意味することになってしまうかなと。

たまにではありますが、
農家で集まって
複数でしか出来ない仕事をすることがあります。
それは、農道の排水溝の泥の掃除だったり
防鳥ネットの設置だったりします。
時折、休憩を挟みます。
ある時、クダコ水道を見下ろせる畑で
皆で休んでいました。
不意に、
僕の脳裏に
白黒の映像が浮かびます。
まだこの島を
忽那水軍が牛耳っていた頃
こうやって、
海を見下ろし
畑仕事をしながら、
迷い込む船を
獲物を
見張っている映像。
1000年ほど前の中島。
一瞬でしたが、
トリップと言って良いほどのリアルさがあり、
一人、
ワクワクしてしまいました~。









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