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名も無き草 [畑]

DSC_1605.JPG

農業とは
草との闘いである。
っと思わずつぶやいてしまいそうな
草との格闘。
雑草との格闘。
名も無き、と表題には書きましたが
もちろん、そのひとつ、ひとつには名前がついていまして
最初は何の個性も感じなかった草にも
日々接することにより、大分見分けもついてきました。
最近、
映画の中、主人公が熱く語り合うシーンのバックなどで
雑草が映ると反射的に草刈のシュミレーションをしてしまう
自分がいまして
軽い職業病のようになっているかのようなのでございます。
その雑草達にスポットを当ててご紹介させていただこうかと思います。


まずトップバッターは
センダングサ。
これはもう、農家で好きな人は一人もいないのではないでしょうか(笑)
気がつくと、びっしりとシャツの袖や、ズボンの裾、手袋、靴の紐などに
種子がひっついていまして
ひっついたが最後、一つ、一つ引っぺがしていかないことには
洗濯をしてもとれないのです。
あの種子がびっしりと付いた服を見たときに感じる
不快感と徒労感(笑)
できることなら、バーナーで焼いてその全てを灰にしてしまいたい。
そんな衝動に駆られます。
草刈機で刈っても
その種子は地に落ち
さらにまた、その種は成長し種子をばら撒き・・・・・・。
ああ・・・・・。
なんか書いているだけで
テンションはダウンな、僕の天敵とも言える雑草なのです。

次に嫌いな草
っと嫌いな草ランキングになってしまっていますが
それは
オオアレチノギク
これがまた、何が厄介かと申しますと
まず背が高くなります。
放っておきますと僕の背(187cm)よりも高くなります。
その高さと硬さゆえに
つる性植物が柑橘の樹に絡まってゆくための
足がかりとして機能してしまったりします。
(このつる性植物が樹に絡みつくと光合成を邪魔して、樹勢を弱めてしまいます。)
そして、僕が愛用しています草刈機の刃、二枚刃とは相性が悪く
(茎が硬く太いので)二枚刃の良さが生かせず、
オオアレチノギクが多い園地では、チップソーに刃を変えなければ
ならないという面倒があります。
また、茎の硬さゆえに根元を切断しても
柑橘の枝等に引っかかったままになることが多く
その場合の見てくれの悪さも気になる性格ゆえに
ひとつ、ひとつそれを倒したりせねばならず、
これまた余計な手間がかかります。
そして極めつけは
センダングサと同じくその種子。
草刈機で切断し、倒れていくときなど
タンポポの種をもっと細かくしたような種子が
ボワァ~と風にのって広がります。
これが汗まみれの顔に「ベッタリ」と付きますと
これまたゲンナリしてきまして、
心を折られそうになるわけでございます。

嫌いな草ランキング続きます。
ナンバー3
それはメヒシバ。
この草は根は多少頑固なものの、
地上部分は柔らかく、高さも70cmほどと
さほどでもないのですが、まず苗木育成の邪魔となります。
只今、大量植樹中のみずたま農園。
その苗木に一本、一本
70cm四方の除草シートを敷いています。
これはまだその小ささ故に
競争力の無い苗木を
雑草から守るために敷いているわけですが
このシートのキワの部分に何故かこの草が生えてしまう園地が非常に多いのです。
草刈機は刃を高速回転させて草を刈っているわけなので
あまりシートの近くでは回せません。
下手に刃に絡めてしまうと、その後引っぺがすのが
大変になってしまいます。
なのでシートの周りは結局、機械が使えず手作業での草取りとなってしまいます。
このように苗木にとっても厄介なのですが
成木にとっても、この草に触れている果実は品質が悪いものが多い気がします。
そういった意味でも
困った草なのです・・・・・・。


上記した三つの草は
個として、成り立っていると申しますか
一つ、一つの根が独立しており
そういった意味では比較的、退治はしやすい面もあるのですが
草によっては地中で根を結びつけ完全に層をなして
繋がってしまう草があります。
これらは大概、背が高くなることがない草が多いので
簡単に除去できる感じがするものが多いのですが、
土の表面を出したいときなどは
非常に難儀します。
植物の世界も強い団結はやはりパワーなのですなぁ。

ちょっとした時に
これらの雑草にも
目を向けてみてください~。





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