レモンの香り [畑]
農業を始める前は
レモンなど
全くと言っていい程
興味も無く
存在としても
食べ物としても
僕の視野外にあったとでもいいますか
添え物的な
食べても食べなくてもいい的な
ただただ無意味な存在でした。
もし印象を聞かれたなら
「すっぱい」
それだけ。
今思うと
僕の知っているレモン=
ワックス&農薬&防腐剤漬けになって外国から輸入されたもの
だったからかも知れません。
ここ中島へ来て
初めて
本物の
「レモン」という作物を知った気がします。
我が家の完全自然栽培レモン
なんと申しますか
今まで僕が知っていたただ「スッパイ」だけの
レモンとは全く違う
コクのあるまろやかな味。
見た目だけはボコボコだったり
ザラザラだったりしますが
それでも
その肝心の味は
僕にとって新しい発見であり
またレモンという作物が好きになる
きっかけにもなりました。
最近、作物をつくっていて
つくづく思うのですが、
遠い異国の地から届いた作物が
腐りもせずに
虫にかじられもせず
ピカピカというのは
やはり異常なことではないでしょうか。
自宅裏の畑で収穫した野菜さえ
収穫時期を間違えると
腐ったり、虫だらけになってしまいます。
その事を思うとき
やはり国家レベルでの食料自給率アップは必須と
感じてしまいます。
当たり前のことですが
本当に新鮮で安全な食べ物は
腐敗もしますし、虫もつくと思います。
このレモン
僕が何より大好きなのが
その「香り」
死語になりましたが
「ファーストキスはレモンの味」
の言葉が生まれたのも
この清涼感あふれる
本物のレモンの香りを嗅ぐと
つくづく納得してしまったりします。
農作業中
汗ダラダラになって
フッと
この香りを嗅ぐとき
なんともいえない
透明な
さわやかな気持ちになって
ほんの一瞬
疲れが無くなったりするのです〜。
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