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経緯 その六 [プロローグ]

IMG_0377.JPG

あくる日、河口湖周辺の仕事の状況を探るべく
富士吉田市のハローワークへ。
ここでびっくりしたのが、職員の方の対応の良さ。
結構、対応が悪い人っているんですよこれが。
失業中ってそういうのが必要以上に響いたりするので
職員の方にはデリケートな対応をお願いしたいところですが
なかなかそういう方ばかりではない。
たまたま僕の担当をしてくれた方が当たりだったのかも
知れませんが、現地の情報を集めたかった僕としては
テンションも上がりじっくりお話を聞けた。
当初は河口湖周辺で職を探すつもりだったが、
御殿場までのアクセスもそう悪くないため
そちらのほうがオススメとのお言葉。
御殿場には上場企業の子会社が多く存在し
福利厚生の面で有利な企業が多いとの情報。
御殿場といえばショッピングモールくらいの知識しかなかった
僕にとって貴重な情報で職の方は何とかなりそう
だと目星をつけハローワークを退出、
とりあえず、行き当たりばったりで不動産屋さんを
片っ端から回る。
どの不動産屋さんに行っても子ども達にお菓子のプレゼントが
あり皆大喜びだったが
お目当ての物件の方は
いくつか不動産屋を回るものの、なかなか僕らの条件に見合ったものが
見つからない。
この時点での僕らの条件とは

①駅、小学校、保育園、スーパーなどの施設から徒歩圏内で
ありつつも風光明媚でかつ、お隣さんとそれなりに距離がある家。

②家自体の古さは気にしないが、水周り(トイレ、キッチン、お風呂)は
できればリフォームされたものが望ましい。

特に②はその当時の僕が強く望んでいてのだが、妻はその点ツワモノで
別に汲み取りでもいいじゃん、などとサラッと言っていた。

住居探しは中々に難しい。
何軒目かの不動産屋さんで
「これはどうでしょう?」
と持ってきてもらったのが
いわゆる古民家
広い土間、茅葺きの屋根
縁側があって和室が7~8室ある平屋作りのお家で
特筆すべきは、水周りが綺麗に現代風にリフォームされていた。
このコントラストは僕らの興味を引き
早速見せていただくことに。
唯一つの難点はその立地。
河口湖ではなく西湖のほとりに建っている家なのだ。
小学校にはバスでなくてはきつい道のり。
リゾートとして確立している河口湖とは大違いの
原始の湖とでも言うべき西湖。
この部分には多少迷いもあったのだが
全ては見てから、と不動産屋さんの車の後を
わくわくしながら車を走らせる僕ら。
2人ともテンションはMAX。
この時点ではほぼこの場所に決まりかけていたほど
2人で盛り上がっていた。
だが
だが
だーがー

前を行く不動産屋さんの車に一台の自転車が近寄りなにか
話している。
しばらくすると申し訳なさそうに僕らの方へ来て、
「ごめんなさい、この物件、半年前に入居されてました。。。。。。」

ってアホかー

情報古すぎ、確認してから行こうよ。
俳優さんのような渋い風貌で颯爽とマウンテンバイクに跨ったこの男性
実は今から見せてもらうはずだった家の持ち主で
近くのキャンプ場を経営されているとのこと。
二言三言、会話を交わすもののテンションはダウン。
この日はこのままドライブして別荘へ帰り、
2人でワインを飲んだくれる。

続く


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